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多い?少ない?1世帯あたりの貯蓄の平均は1,880万円

多い?少ない?1世帯あたりの貯蓄の平均は1,880万円

みなさんはどのくらい貯蓄があるでしょうか。 総務省が公表した2021年の「家計調査報告」(2人以上の世帯)によると、1世帯あたりの貯蓄の平均値は1,880万円でした。ここで言う貯蓄とは、「預貯金」「生命保険など」「有価証券」「金融機関外の貯蓄」の合計です。貯蓄の平均値は前年に比べて89万円、5.0%ふえています。増加は3年連続で、2012年と比べると222万円もふえ、比較可能な2002年以降で最多になりました。コロナ禍で、家庭の貯蓄はふえていることがうかがえます。

目次


  1. 富裕層が平均値を引き上げ 平均を下回る世帯が3分の2
  2. 40歳未満の貯蓄は726万円 年齢が高くなるほどふえる傾向
  3. 40歳未満では貯蓄より負債が多い 住宅ローン返済続く

富裕層が平均値を引き上げ 平均を下回る世帯が3分の2

富裕層が平均値を引き上げ 平均を下回る世帯が3分の2

ただ、この金額はあくまで「平均値」です。貯蓄がとても多い富裕層が平均値を引き上げている一方で、平均値に届かない世帯が約3分の2あります。貯蓄の金額別では100万円未満の世帯が全体の1割、500万円未満の世帯が3割を占めています。

そこで貯蓄の「中央値」を見てみましょう。中央値とは、貯蓄が少ない世帯から順番に並べたときに、ちょうど中央に位置する世帯の貯蓄額で、より実感に近づきます(※貯蓄がゼロの世帯は除きます)。すると、貯蓄の中央値は1,104万円でした。

貯蓄の内訳は、「預貯金」が63.8%、「生命保険など」が19.0%、株券や国債などの「有価証券」が15.7%でした。

40歳未満の貯蓄は726万円 年齢が高くなるほどふえる傾向

多い?少ない?1世帯あたりの貯蓄の平均は1,880万円

世帯主の年齢別に貯蓄の平均値を見てみます。40歳未満は726万円、40~49歳は1,134万円、50~59歳は1,846万円、60~69歳は2,537万円で、年齢が高くなるほど貯蓄もふえる傾向があります。70歳以上は2,318万円で、少し減っていました。仕事をリタイアして収入が減った人が、貯蓄を使っていることがうかがえます。

それでは、住宅ローンなど、「負債」の状況はどうでしょうか。

1世帯あたりの負債の平均値は567万円で、前年より5万円、0.9%の減少でした。ただ、「負債なし」の世帯が6割に上ります。そこで負債も中央値を見てみましょう。負債がある世帯だけを金額順に並べて、ちょうど中央に位置する世帯の負債額(=中央値)は、1,233万円でした。なお、負債の9割を占めるのが「住宅・土地のための負債」、つまり住宅ローンです。この平均値は513万円で、前年に比べて5万円、1.0%の減少でした。

40歳未満では貯蓄より負債が多い 住宅ローン返済続く

住宅ローン返済続く

世帯主が40歳未満の世帯では、先に述べたように貯蓄の平均額が726万円なのに対して、負債は1,366万円で、負債が上回っています。負債のある世帯も59.2%に上ります。多くの世帯が住宅ローンを借り、40歳未満ではまだ返済が多く残っていることがうかがえます。「貯蓄額-負債額」は「純貯蓄額」と呼ばれ、40歳未満ではマイナス640万円です。2016年にはマイナス524万円で、マイナス幅は拡大しており、家計の余裕がなくなってきている傾向が想像できます。

40~49歳では、2021年の貯蓄が1,134万円、負債が1,172万円とほぼ同じになり、それ以上の年齢層では貯蓄が負債を上回っています。ただ、50~59歳の世帯でも52.6%に負債があり、住宅ローンの返済が続いていることが考えられます。

貯蓄と負債の平均結果をご紹介しました。自分の家計と比べることで、住宅ローンの返済プランを考えたり、月々の貯金や投資を検討したりする材料になりそうです。みなさんのライフプランの参考にしてはいかがでしょうか。

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