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50代で学び直しはもう遅い?社会人におすすめのスキルや資格をご紹介

会話するシニアビジネスマン

50代にさしかかると、人生の節目として新たな挑戦を考える人が多いようです。

 

かつては定年を待つ期間とみなされた50代ですが、現代では「学び直し」を通じて新しいキャリアの扉を開くチャンスと捉えられています。

 

この記事では、50代がこれからの人生に向けて学び直しをする利点、おすすめのスキルや資格、自分に合った学び方を見つけるコツをご紹介します。

目次


  1. 50代で新しいことを学ぶ利点
  2. 50代の人におすすめのスキル
  3. 50代の人におすすめの資格
  4. 自分に合ったスキルや資格の選び方
  5. 学び方のヒント
  6. 学び直しの目的を明確にしよう

50代で新しいことを学ぶ利点

スタートラインに立つ女性

50代で新しい学びに挑戦することは、ただの趣味や有意義な過ごし方として取り組む以上に大きな価値を持ちます。
はじめに、50代で新しいことを学ぶ利点について、詳しく見ていきましょう。

セカンドライフの起点となる

50代は仕事や家庭における大きな役割を一通り経験し、自分自身にとって何が大切かを見つめ直す良い時期です。
この時期に新しい知識やスキルを学ぶことは、セカンドライフ、つまり人生の第二幕の素晴らしいスタートダッシュにつながります。

例えば、趣味の範囲で学んだことが、意外な形で将来の収入源や新たな人生の楽しみにつながることもあるでしょう。
また、ボランティアや地域の活動を通じて、社会との関わり方を見直すきっかけにもなり得ます。

50代は学習に最適な時期

50代は、これまでの人生から得た豊富な知識と経験を活かし、学習のプロセスを豊かにできます。
一般的に年を取ると「流動性知能」は低下します。しかし、一方で「結晶性知能」は上昇すると言われます。

流動性知能
「頭の回転の速さ」や「地頭の良さ」などその人本来の頭の良さを表す知的能力です。この能力は既存の知識では解決できない問題を解決する能力のことであり、記憶や計算、図形、推理などの問題から測定できます。個人の能力のピークは10代後半から20代前半くらいまでの早期に現れるもので、高齢になると衰えると言われています。

結晶性知能
これまでの経験と近い状況で、獲得した知識を用いて問題を解決する知的能力です。主に語彙や一般の知識のテストによって測定することができるとされています。このような経験に基づく判断能力は年をとっても衰えにくいものであり、向上し続けるという考え方もあります。

流動性知能と結晶性知能

この2つの知能を見ると、新しいことを学ぶ瞬発力は下がるかもしれませんが、学んだスキルや資格を世の中のどのような場面で活かせるのかを考え、ビジネスにつなげていく力は、むしろ50代以降でこそ発揮されるものかもしれません。

結晶性知能は次のグラフのように、高齢期に向けて伸びていく知能でもあります。そのことを理解しておくだけでも、学びの姿勢が変わってくるのではないでしょうか。

流動性知能と結晶性知能の発達曲線

例えば、プログラミングを学ぶ場合、単にコードを覚えるだけでなく、どのように社会や業務に影響を与えるかを考えます。
エラーチェックのアルゴリズムにおいても、社会においてどのようなミスや誤りが致命的な影響を及ぼすのかを理解していることで、優先順位を付けたシステム開発やプログラミングができます。

また、新しい言語を学ぶ際には、単語や文法だけでなく、外国の文化や歴史にも触れながら楽しんで学ぶことが重要だと言われます。これまでビジネスやプライベートで訪れた旅先を思い出しながら、経験と紐づけて解釈することもできます。

このように50代での学びは、知識の習得だけでなく、人生の豊かさを育む絶好の機会なのです。

50代の人におすすめのスキル

肘をついて考え事をする男性ビジネスマン

50代の人にとって、新たな知識やスキルの習得は、セカンドキャリアの確立に役立ちます。
ここからは、50代におすすめのスキルをいくつかご紹介し、そのスキルがなぜ重要なのか、どのような方法で学習を進めればよいかを解説します。

プログラミングスキル

プログラミングとは、コンピュータに命令を出し、望んだ結果を得るための手順を組み立てる技術のことです。
デジタル化が進む現在において、プログラミングは、論理的思考や問題解決能力を養うため、多方面での活躍が期待できます。

プログラミングスキルの習得は、一見すると難しいかもしれませんが、根気強く学習を続けることで、50代でも新たな扉を開くことができるでしょう。
プログラミングの学習方法は、オンラインでの講座が豊富にあり、初心者から上級者まで、自分のレベルに合わせて学ぶことが可能です。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルの向上は、特に50代にとって、職場における役割の拡大や、セカンドキャリアの構築に大きく貢献します。

職場では、若手社員の指導やクライアントとの交渉など、幅広い場面でコミュニケーションの機会が発生します。
私生活においても、異なる文化や価値観を持つ人々とのコミュニケーションは、人生を豊かにするでしょう。
コミュニケーションスキルは、セミナーやワークショップに参加することで、より高度なテクニックを学べます。

ファイナンシャルプランニングスキル

ファイナンシャルプランニングスキルとは、個人や家庭の資産管理や将来の計画を立てるための能力のことを指します。
特に50代にとって、退職後の生活を含む長期的なプランを立てることは、セカンドライフの充実に不可欠です。

例えば、保険の見直しや税金対策、将来の資産形成のための投資計画などがあります。
ファイナンシャルプランニングスキルを身につけるためには、関連する書籍やセミナー、オンラインコースなどの利用がおすすめです。

50代の人におすすめの資格

勉強する人の手

50代はキャリアの転換点として、新たな資格を取得する絶好の機会です。
ここでは、これからの働き方を考える上での有益な資格として「介護福祉士」「行政書士」「ITパスポート」をご紹介します。

介護福祉士

介護福祉士は、超高齢社会を迎える現在において、ますます需要が高まる分野で活躍できる資格です。
高齢者や障害を持つ人々の日常生活の支援や、家族への相談業務などを行う専門職で、人々の生活に直接貢献できます。

資格取得に向けての学習は、専門学校や通信教育、オンライン講座など、自分のスタイルに合った方法を選択できます。
介護福祉士は、セカンドキャリアの選択肢を広げるだけでなく、人々の生活を支えるやりがいのある仕事のため、非常に意義深い学びと言えるでしょう。

行政書士

行政書士は、個人や企業が行政機関に提出する書類の作成等を行う専門家で、多くの人々の生活や仕事に貢献できます。
行政書士として活躍するには、法律に関する幅広い知識が必要ですが、クライアントのニーズに応えるための実務経験を積むことも大切です。

学習方法には、予備校や通信教育、オンライン講座などがありますので、自分に合った学習スタイルで挑戦できます。
独立開業も可能で、自分の事務所を持ち、自由な働き方を実現することも夢ではありません。

ITパスポート

ITパスポートは、ITの基礎知識を認定する国家資格であり、ビジネスシーンでのIT活用能力を証明する資格です。
デジタル化が進む現在において、あらゆる業種で活かせる資格として高い評価を受けています。

学習を始めるにあたっては、公式のテキストを用いるのが一般的ですが、最近ではオンライン講座の利用が人気を集めています。
セキュリティの基本やデータ管理、ネットワークの仕組みなど、日々の生活において貢献できるでしょう。

自分に合ったスキルや資格の選び方

分岐点

多彩なスキルや資格の中から、自分に最適なものを選ぶには、個人の興味、キャリア目標、現在のライフスタイルをよく考慮しなければなりません。
ここでは、自分のニーズに合った選択をするためのポイントを解説します。

自己評価とキャリアカウンセリングの支援の役割

自分が何に情熱を感じ、どの分野でなら成功できるのかを把握するには、しっかりと自己評価をすることが必要です。
例えば、コミュニケーション能力が高いと自己評価する人は、スキルをさらに磨いて、営業やカウンセリングの分野で活躍できるかもしれません。

また、キャリアカウンセリングを受けることで、プロのカウンセラーがキャリアの選択肢を広げるアドバイスをしてくれます。

フィードバックの重要性

他人からのフィードバックは、どのスキルを強化すべきか、どの資格が自分のキャリアに有益かを判断する情報源にもなります。
例えば、自分のことをよく知る人からのフィードバックは、強みと改善点を客観的に評価してくれます。
信頼できる周囲の人々からの意見を取り入れ、継続的な成長とスキル向上を目指しましょう。

学び方のヒント

学びのヒント

50代の学び直しは、単に新しい知識やスキルを習得することだけでなく、学びのプロセスを充実させることも大切です。
ここからは「ライフスタイルとの組み合わせ」と「時間管理」という二つの側面から、効果的な学び方のヒントをご紹介します。

ライフスタイルとの組み合わせ

仕事、家庭、趣味といった多岐にわたるライフスタイルの中で、学習を日常生活にうまく組み込むことが、学び直しの成功のカギとなります。
例えば、朝の通勤時間にオンラインコースのビデオを視聴する、ランチタイムに専門書を読むなど、日常と学びを結びつけます。

また、写真が趣味の人は、デジタル編集のスキルを学ぶことで、趣味をさらに楽しむことができるでしょう。
このように、学習をライフスタイルの一部として取り入れることで、モチベーションを維持しやすくなります。

時間管理と学習のタイミング

効果的な学び直しには、学習に最適な時間帯を見つけ、その時間を確保することが大切です。
例えば、多くの人が日々の通勤や家事の合間にポッドキャストやオーディオブックを活用しています。
このようなツールを使えば、移動時間や単調な作業をしている時でも、効率的な学習が可能です。

仕事が忙しい期間は学習のペースを落とし、休日や隙間時間を有効に使って学習するなど、柔軟にスケジュールを調整しましょう。

学び直しの目的を明確にしよう

学びのゴール

学び直しに取り組む際、何を目的としているのかをはっきりさせることが、とても重要です。

  • なぜ学び直しをしたいのか
  • どのような成果を望んでいるのか
  • 学び直しを通じてどのように変わりたいのか
  • 学び直しから何を目指すのか

これらの問いへの答えは、学び直しの動機を明確にし、目標設定の指針となります。
例えば、セカンドキャリアを見据えたスキルアップが目的であれば、将来の職業に必要なスキルや資格を重点的に学びます。

あるいは、現在の仕事での昇進を目指している場合、その職種で求められる専門性の高い知識や技術を身につけることが必要です。
目的を明確にすれば、途中で挫折しそうになったときも、モチベーションを維持しやすくなるでしょう。

一方で自身のキャリアプランニングを考える上で忘れてはならないのがマネープランニングです。新しいスキルを学ぶために学校に通う場合もお金がかかります。いつからどのようなスキルを身につけるのか、そのための資金準備をしておきましょう。

また、セカンドライフで選ぶ仕事は、老後準備資金とも大きく関連します。老後資金に大きな不足が発生しているようであれば「生活のための仕事」を選ぶ必要があります。労働市場のニーズを捉えなければ、一定の収入が見込める仕事にはたどり着けません。

逆に老後資金に十分なゆとりがあるようであれば「趣味を活かした仕事」という選択肢も出てきます。
このようにキャリアプランニングとマネープランニングはセットで考えるようにしましょう。

ソナミラでは、お客さまの今後のキャリアプランやライフプランを聞いてマネープランを設計していきます。
お客さまも口に出して相談することで、新たな気付きも出てきます。相談は無料ですので、是非活用してください。
ご自身にあった学び直しを、マネープランの整理と共にスタートしてみてはいかがでしょうか。

 

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