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目論見書の読み方は?NISAで投資信託を始めた人は覚えておこう

運用報告書と積み木

「目論見書が送られてきたけど、読み方が分からない。どこに注目すればいいの?」

このような質問は、NISA等を通じて初めて投資信託を購入した時に出てくる、よくある質問です。

 

「えっ?こんなに手数料取られているの?」

「こんなにリスクの高い投資信託だったの?」

 

とならないよう、目論見書でしっかりと自分の投資方針と合っているかを確認する必要があります。

そこで、今回は投資信託を購入した際に送られてくる目論見書に書かれていることや、注目すべきポイントを解説します。

目次


  1. 目論見書には2種類ある
  2. 交付目論見書に記載されていること
  3. 重要なポイント
  4. 目論見書の構成と記載内容は共通項が多い

目論見書には2種類ある

運用成果を計算する女性

実は目論見書には2種類あります。ひとつが「交付目論見書」、もうひとつが「請求目論見書」です。

交付目論見書
事前または購入時に販売会社より投資家への交付が義務付けられているもので、商品の目的や特色、リスク、コストなどの投資判断に必要な情報が記載されています。

請求目論見書
投資家が請求した場合に販売会社より交付することが義務付けられているもので、「交付目論見書」より詳細なファンドの情報や運用資産の状況、委託会社(運用会社)の情報などが記載されています。

交付目論見書に記載されていること

運用レポート

交付目論見書に記載されていることを順次ご紹介していきます。
ただし記載項目は、商品(ファンド)や委託会社(運用会社)によって異なる場合がありますので、詳しくは運用会社にお問い合わせください。

ファンドの目的

購入したファンドが、どのような資産に投資するのか、どこに投資するのか、どのような投資成果を目指すのか、などを確認できます。

どのような資産に投資するのか
株式、債券、不動産などの投資対象を確認できます。

どこに投資するのか
国内、海外、先進国、新興国などの投資先を確認できます。

どのような投資成果を目指すのか
「S&P500指数(ベンチマーク)の値動きに連動する投資成果を目指す」など、目指している投資成果を確認できます。

ファンドの特色

「運用手法」、「運用プロセス」、「ファンドの仕組み」などの運用方針・方法などを確認できます。

運用手法
インデックスファンドなのかアクティブファンドなのかなど、どのように運用するのかを知ることで、運用戦略を確認できます。

運用プロセス
組入銘柄の選別方法や購入後のモニタリング方法など、ファンド運用時の流れを確認できます。

ファンドの仕組み
どのような流れで投資商品を購入するのかを確認できます。
投資商品に直接投資する方法以外に、「ファミリーファンド方式」や「ファンド・オブ・ファンズ方式」といった運用形態があります。

投資制限
資産の安全性の確認のため、投資対象やその割合、投資手法などのリスクに対する制限(ルール)を確認できます。
例えば次のようなものです。

  • 株式:株式への実質投資割合に制限を設けません。
  • デリバティブ:デリバティブの使用はヘッジ目的に限定します。

分配方針
ファンドで得た収益による分配金の決定方法などを確認できます。
(例)年1回の決算時(⚪︎月⚪︎日)に分配金額を決定します。

投資リスク

投資信託の値段である「基準価額」の変動要因と、主なリスクについて確認できます。
投資信託は値動きのある商品に投資するため、元本や収益分配金の保証はなく、以下のリスクなどにより、基準価額が下落し損失を被る場合があります。

価格変動リスク
市場における取引価格の変動などにより基準価額が変動します。

信用リスク
株式や債券の発行体である企業などの経営・財務状態の悪化など、信用力の悪化などにより基準価額が変動します。

為替変動リスク
為替の変動により基準価額が変動します。

流動性リスク
市場での取引量が少ないことなどにより、金融商品を売ろうとした際に、希望した価格で取引ができない、などのリスクになります。

カントリーリスク
投資先の国の政治的要因、経済状況などにより基準価額が変動します。

運用実績

過去の運用実績について、表やグラフなどから確認できます。

基準価額、純資産や推移
目論見書作成時点のファンドの基準価額や純資産額、ファンドが設定されてからの値動きの推移を確認できます。

分配の推移
直近の決算ごとの分配金額を確認できます。長期の株式投資の場合、分配金を再投資する商品がありますが、その場合は「0円」の記載となります。

主要な資産の状況
組入通貨(投資先の国の割合)や組入銘柄や業種、組入比率などを確認できます。

年間収益率の推移
基準価額から算出した収益率の推移を確認することができ、運用の安定性を確認する目安となります

手続き・手数料等

購入・換金時の手続きや手数料・税金などのファンドにかかる諸費用等について確認できます。

購入時・換金時
購入単位や購入価額、購入代金の支払い期日などを確認できます。換金時の情報も同様に確認することができます。

申込について
購入する際の申込締切時間、申込期間などを確認できます。

その他
信託期間や決算日、収益分配などのファンドの補足情報を確認できます。
例えば次のようなものです。

  • 信託期間 無期限
  • 決算日  毎年〇月〇日

投資者が直接的に負担する費用
購入時手数料、信託財産留保額など、投資者が販売会社に直接支払いをする費用を確認できます。
信託財産留保額とはファンドを途中で解約するときに負担する費用で、解約時手数料(換金手数料)とは別に支払うことになります。

投資者が信託財産で間接的に負担する費用
運用管理費用(信託報酬)、その他の費用(監査費用等)など、運用資産から差し引かれる費用を確認できます。

税金
分配時、換金時等にかかる税金(所得税や地方税)を確認できます。

重要なポイント

ポイント

交付目論見書を読む際は、ご自身の投資目的と目標を明確にし、ポイントを押さえてくまなくチェックしましょう。
なお、契約前と契約後しばらく経過してからでは、見るポイントが少し変わります。

契約前に確認するポイント

ファンドの目的や運用方法、また手数料などの費用面を中心に確認しましょう。契約前にしっかりと確認することで、契約後にこんなはずじゃなかったという後悔をせずに済みます。

契約後しばらく経過してから確認するポイント

運用実績と年間収益率の推移を確認しましょう。ご自身の思い描いた投資環境にマーケットが動いているのか?また望んだ結果となっているのか?を確認していきます。
運用管理費用などの手数料についても、変更されている場合があります。

目論見書の構成と記載内容は共通項が多い

運用成果の説明を受ける夫婦

投資信託を購入する際に必ず送られてくるのが「目論見書」です。
しかし、多くの方がなんとなく内容を確認するだけで、しっかりと目を通していないのではないでしょうか。

目論見書には、大切なポイントが多く記載されています。
また、どの運用会社のどのような投資信託を購入しても、交付目論見書に記載されていることや記載順序は概ね統一されています。

情報量が多く、慣れていないと複雑に感じるかもしれませんが、ご自身の大切な資金を預ける先ですので、しっかりと目的・目標に合った投資になっているか確認しましょう。
目論見書を見て不明点等があったら、そのままにせずお金のプロに聞いてみましょう。

ソナミラでは、IFA登録をしたコンシェルジュが無料で相談を承っています。相談はいつでも、オンラインでも対面でも可能です。
運用に関して何か悩んだら、お金のプロであるソナミラのコンシェルジュに是非相談してみてはいかがでしょうか。

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