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キャリア形成とは?3ステップで自分の可能性を広げよう

砂漠をさまようビジネスパーソン

現在のビジネス環境では、「キャリアをいかにして築くか」を明確にすることが重要視されています。これまでの社会では、言われたとおりに仕事をこなすことがキャリア形成にもつながっていました。しかし、働き方が多様化していること、さらにはAIに代表されるテクノロジーの進化によって、キャリアを自分で確立していかなくては生き残れなくなったのです。

目次


  1. キャリア形成は必要?
  2. ステップ1: 自己分析を行う
  3. ステップ2: 目的を設定する
  4. ステップ3: スキルの習得と成長
  5. まとめ

そこで注目されているのが、具体的なキャリア形成の方法です。今回は、自分らしい将来のキャリアをどのように形成すればいいのかを特集します。

キャリア形成は必要?

通勤するビジネスパーソン

これまでキャリアは、仕事へ真面目に取り組みさえすれば自然に身につくものだと思われてきました。ところが、時代の流れと共に働き方にも変革が訪れています。キャリアを形成するためには、キャリアプランを自分で練って計画し、自らの方法論で展開させる必要があるのです。では、なぜキャリア形成が必要になってきたのかを、詳しく見ていきましょう。

選ばれる社会人になるためのキャリア形成

キャリア形成をしっかりと考えようとしても、当初はどこから始めていけばよいのか分かりにくいはずです。それに、自分が目指すキャリアに「必要なものは何なのか?」「何が不足しているのか?」ということは、最初から把握ができていません。

そこでまず取り組んでもらいたいことがあります。それは、「社会人基礎力」についてです。これは、新入社員と一般社会人の認識の差を埋めるための考え方やルールのことを指します。社会人の初期段階に身につけておきたいことと、ある程度の経験者・ベテランになってから身につけたいこととを区別して考える必要があります。

新人時代や20代など社会人初期段階では、付加価値になる専門性よりも、現状を認識しながら適切に行動し、誤りがあれば振り返って行動の修正を繰り返す姿勢が重要な要素になります。繰り返しと継続こそが大きなカギとなるのです。

その上で、人生100年時代の社会人基礎力を身につける準備に取り掛かりましょう。

ビジネスパーソンにとってのキャリア形成の意義

キャリア形成がなぜ意義深いものなのでしょうか。それは、自分の将来なりたい具体的な姿を見据えておくことで、転職などの際にステップアップを意識した職業の選択ができることです。将来像が明確であれば、その職種で、どこまでステップアップをしておきたいのかというマイルストーンも自分主導で作ることができます。

職業人生がますます長くなる現代において、過去の仕事の経験が単なる労働時間として過ぎ去るのか、スキルとして蓄積されるかは大きな違いがあります。スキルとしてあなたの中に蓄積されたものこそがキャリアです。

このキャリアは、不安定な雇用環境であっても「転ばぬ先の杖」となってくれます。

キャリア形成に必要な3つのポイント

かつての、昭和時代やバブル期の働き方のように、雇用された企業で定年まで働く方法では、キャリア形成からかけ離れていってしまいます。確かに長くひとつの企業に勤めることで、その企業でのポジションが確立され、心理的安全性は高まります。しかし、同時にキャリア安全性は失われていくのです。勤務している企業でしか通用しないルールを身につけていたとしても市場価値が高いとはいえません。キャリア安全性は市場価値でしか測られません。

まずは自分の置かれている立場やポジションを客観的に眺め、そこに見合った社会人基礎力を養いましょう。その上で、将来につながるキャリアとは何かを探り当てるのです。

そのためには、大きく3つのポイントを押さえた行動をするとよいでしょう。それは、「自己分析」「目的設定」「スキルの習得」です。

では、以下よりキャリア形成に欠かせない3つのポイントについて具体的に紹介します。

ステップ1: 自己分析を行う

虫眼鏡と自己分析

キャリア形成に必要な最初のステップは「自己分析」です。自分自身の内面に目を向けながら、本来自分はどのような人物なのかを理解し、描いていきたいキャリアプランを考える土台づくりを行います。

自己分析の重要性

なぜ、キャリア形成において自己分析が必要なのでしょうか。
その理由は、自己分析によって自分を客観的に判断することがとても重要だからです。人間である以上、自分の特徴や性質・癖があります。それらを言語化しておけば、第三者へ分かりやすく伝えやすくなります。

仮に、転職やその他の事情でライフスタイルが変わることがあっても、より自分にマッチするフィールド選びにも役立ちます。
自分らしい環境で自分らしい力を発揮する喜びを感じるためにも、今まで自分が歩んだ遍歴をさかのぼり、自己分析をしてみましょう。

自己分析の具体的な方法とヒント

自己分析をする際のヒントとしては、「なりたい自分」「なりたくない自分」の両方の側面から考えてみることです。
誰もがこれまでの経験の中で、理想に近いキャリアを積んだ人や、お世話になった人がいるはずです。両親・先輩・同僚などの身近な人でも、偉人・著名人などでも構いません。その人物へ、なぜ自分は憧れを抱いているのかを洗い出してみます。

一方で、嫌な経験を考えてみるのも大切です。過去の出会いなどで辛かった経験を思い返し、こんな人物にはなりたくないという理由も挙げていきましょう。

これら2つに向き合うことで、自分らしさと本質が浮き彫りになり、その本質を基にしてキャリアを形成していくことができます。

自己分析のツールや診断サービスの紹介

自己分析を行うためのツールやサービスはいろいろあるので、大いに利用するとよいでしょう。
自己分析で代表的なものは「診断ツール」です。これは、就活・転職の時に利用したことがある人も多いかもしれません。

しかし、転職時だけに限定せず時折診断してみて、そのタイミングでの自己分析を積み重ねていってみましょう。意外と各年代やタイミングによって、自分の考え方や特質に変化があるものです。

他にも、「16Personalities」「16TEST」「Self Knowledge Tool」などもあります。また、「Questi」という自己分析サイトには、豊富な自己診断ツールが揃っていますので、タイプに合わせて楽しみながら診断ができます。

ステップ2: 目的を設定する

キャリアの階段を上る男性

キャリア形成とは、将来実現したいキャリアを築くために必要な条件などをプランニングすることです。いつ何をするとよいのかを、あらかじめ思い描いておくとスムーズに形成することができます。そのためには、「具体的な計画立案」が大切です。
将来の目標・目的を区分しながら設定していきます。これは、最初のスタート時に行ったらそれで終わりではありません。

キャリアの目的を設定する重要性

なぜ、キャリア形成には目的の設定が必要なのでしょうか。これはもう明白なことです。具体的な行動目標を明確に示さないと、キャリアそのものの道筋が不透明になってしまうからです。

ただ単に、一般企業に勤めて何となく定年を迎え、その後の余生を優雅に過ごすという目標設定で、果たしてそのとおりの人生が送れるでしょうか。何も考えず、行動もしなければ、一般企業の平社員として終わるかもしれません。もしかしたら、企業業績の悪化から途中で解雇され、放り出されてしまうかもれません。

しかもそれはいつ起こるか分かりません。その時になって慌てることのほうが、大きなリスクとなってしまうでしょう。

キャリアの目的を設定するということは、今後のあるべき将来像を時間軸で分け、どの時期までに何をしたら良いのか、自分に課題を与えることです。もちろん、うまくいかず難題を抱えることもあるかもしれません。それでも、最終目的が明確なら譲れる範囲もわかるので軌道修正がしやすくなるはずです。

目標設定の方法と考え方

目標設定の方法は、一生をかけてやりたい大きな目的を掲げ、そこから逆算し、ある程度の区分けをした中期目標と短期目標を設定するのが基本です。

ただ、入社後の経験で次第に考え方が変わることもあるでしょう。「当初は憧れの職種であったけれど、実際に近くで見ると理想とはかけ離れていた」ということは珍しい話ではありません。

それはそれで自然なことなので、焦る必要はありません。まずは計画を細かくしすぎない程度で、3年、5年、10年といった中長期的スパンで想像をしていきましょう。主任・課長・部長になったらこうありたい、という考え方でも構いません。その際に、どんな能力や資格を持っておくべきかを具体的に考えてみましょう。

目標達成のための具体的な行動や考え方

それでは、ある程度具体的に設定したキャリア目標を達成するためには、どのような姿勢やマインドで臨むとよいのでしょうか。目標達成のために必要な心構えとして、大まかに以下の3つを意識しておくとよいでしょう。

①視野を広げる
キャリア形成のための視野をできる限り広く持ちましょう。
人は長く同じ環境にとどまってしまうと視野が狭くなります。これは、「コンフォートゾーン」とも呼ばれているものです。その場所の居心地の良さに慣れ親しみ過ぎて、その場所が安全地帯と化すのです。そうすると、新しいステージへ行く勇気や気力を失ってしまいかねません。
キャリア形成をするには、新たなチャレンジもしなくてはいけないのです。視野が広ければ広いほど情報も入りやすくなり、より実現性が高まります。様々な人の意見を聞き、ロールモデルの存在に気づいたら大いに真似てみましょう。

②他人と比較をしない
キャリア形成では自分自身と向き合う時間が重要です。他人とは決して比較しないようにしましょう。
視野を広げるためには積極的に他者の話や意見を聞くとよいのですが、あまり感化され過ぎてはいけません。他人と自分とを比較すると、つい自分の劣っているところに目が行きがちです。それをよい方向に改めて考えられればいいのですが、落ち込んでしまったら元も子もありません。
キャリアプランは自分のために自分らしさをもって取り組むものです。他人のキャリアをあなたが実現させるわけではないので、あくまでも他の人のことは参考にするという程度に思っておきましょう。

③前向きな姿勢で考える
キャリア形成とは、今現在はまだ実現していない項目だらけです。しかし、その項目はあたかも実現しているかのように振る舞う姿勢が重要となってくるでしょう。
人はつい現実と比較してネガティブな発想に陥りやすくなります。「どうせできないだろう」「難しい課題だから無理だ」と勝手に思い込んでしまうのです。
結果がどうあれ、計画を立てる段階ではポジティブに捉えましょう。その内容はすでに手中にあって、次の打つ手を考える段階にあるのだと思うくらい、前向きなマインドを保つほうが進展しやすくなります。

ステップ3: スキルの習得と成長

ジャンプするビジネスパーソン

3つ目のステップは、スキルを伸ばしていくための策を考えることです。自分にはどのようなスキルが必要なのかは、就いている職業やライフスタイルによって個人差もあります。ここでは,基本的なスキルの習得と成長のためのポイントを紹介します。

必要なスキルの特定と重要さに気づくこと

キャリア形成のためには、自分が行っている仕事の専門性を磨くことは当然です。しかしその前に身につけておきたい基本スキルがあります。それは、先述した対人関係を磨く「社会人基礎力」、自分の能力を理解して伸ばす「自己成長力」、時折起こり得る問題を発見・解決する「問題解決力」、そして計画を立てて実行する「行動力」です。

この4つは、社会人になってから長い年月を経ている人ほど振り返って立て直す必要があるでしょう。分かったつもりでいることが最も危険だからです。4つをバランスよく身につけていくことがポイントです。

①社会人基礎力
社会人基礎力とは、仕事上でのコミュニケーション力そのものです。個人事業主やフリーランスであろうと企業に所属していようと、業務においては必ず他者との関りがあります。
また、大きな案件になればなるほど、複数の人々やチームで動くようになるでしょう。
どの企業でも求める人間像は、社会性や協調性を持った人物です。仲間や同僚と連携しながら、クライアントとも良好な関係性を保っていくことこそ、キャリア形成の中で最も重要なスキルといえるでしょう。

②自己成長力
自己成長力とは、自分を観察できる力を意味します。キャリアプランを考える上では、自分の現在地を正しく把握する必要があります。その地点から目標とする位置との間に、どのくらいのギャップがあるかを算出するためです。
現在の姿とのギャップを埋めるために、今から何をしたらよいのかを計画します。自分にできること、できないこと、やりがいを感じること、得意なことなどを整理していきながら、それらを基にして行動へ移すためのマインドを築いていきましょう。

③問題解決力
キャリア形成の各段階では、前に進むたびにハードルが上がっていくはずです。その度に問題や課題が浮上するのは言うまでもありません。そこで、問題や課題に対してどのように解決していくのかを常に考えていく必要があります。
企業に所属していれば、ポジションが上がるほど課題の規模も大きくなり、解決するための視点を養っていく力が欠かせません。まずは、日々の些細な問題や課題を見つける習慣を身につけ、その改善のための行動を心がけてみましょう。小さな繰り返しこそが問題解決力を身につける近道です。

④行動力
最も大切なのが行動力です。いくらキャリアに関して構想を練って計画を立てても、その一つ一つを実際に行わない限りキャリア形成はできません。
頭の中で理想とする姿を追い求めることは、誰にでもできることです。一方で、目標に沿った行動をすることは最も難しいことなのです。
キャリア形成は、とにかく行動しなければ始まりません。頭で完結させないで、具体的な日々の習慣を決めて実直にやりこなしていきましょう。そのためには、ノートやメモなどに書き出して言語化し、アクションプランを明確にしながら、後は失敗しようが成功しようが気にせず実行するだけです。

ビジネスパーソンが活用すべきキャリア形成サービスや研修

キャリア形成を進めることは、自分一人でもできることです。ネット上でキャリア形成に関する検索をすれば、その実践方法などのサイトがたくさん出てきますので、一通り閲覧することはできるでしょう。また、ビジネス関連の書籍をたくさん読み続けることで、自然と自分のキャリアに関して考えるようにもなるでしょう。コストがかからない方法としては、これらの独学が理想です。

しかし、独学は挫折しやすいという欠点もあります。そこでお勧めしたいのは、キャリア形成に関する研修やセミナーに参加する方法です。具体的なキャリア形成の基礎から実践方法まで、カリキュラムを整えている研修がたくさんあります。多少お金はかかりますが、余裕があれば参加してみてもよいでしょう。

当社ソナミラでも、キャリア形成に関するセミナーを開催していることがあります。無料で参加できるセミナーも多いので、興味がある方は覗いてみてはいかがでしょうか?

知る・学ぶ | ソナミラOnline (sona-mira.co.jp)

まとめ

双眼鏡を覗くビジネスパーソン

キャリア形成は、自ら意識して取り組まなければできないことです。人は今所属する企業や業務をそのまま継続した方が楽なため、現行のままで納得してしまいがちです。

しかし、社会の多様化と変革は、とても身近なところで起こっているのです。今日までの常識が明日から通用しなくなる恐れも考えられ、それは仕事に関しても同じことです。

明日、事故や病気で仕事をすることが困難になるかもしれません。突然勤めている企業が倒産することもあるかもしれません。

キャリア形成は、個人の単なる経験・履歴に基づくものではなく、環境の変化を受け入れながら適応できる能力に着目することが大切です。今の自分の立ち位置を冷静に観察しながら、理想的な着地点を探しに行きましょう。