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スマートフォンの「節約モード」を駆使するメリット!|ストレスなく通信量の使い過ぎを防ぐ

スマートフォンの「節約モード」を駆使するメリット!|ストレスなく通信量の使い過ぎを防ぐ

スマートフォンのデータ通信量を使い過ぎてしまう方は少なくないでしょう。そんな“使い過ぎ”を防ぐために、携帯会社の中には「節約モード」や「低速モード」を提供しているところがあります。あなたがお使いのプランでも「節約モード」を利用できるかもしれません。上手に使えば、データ通信量や月々の料金をおさえることができます。なお、大手キャリア(MNO)のプランでは、auのサブブランドである「UQ mobile」が「節約モード」を提供しています(2023年2月14日時点、筆者調べ)。

目次


  1. 節約モードを使わないとどうなるか
  2. 節約モードを使うメリット3選
  3. 節約モードでできること
  4. 節約モード以外にデータ消費を抑える方法3選
  5. 節約モードについてよくある質問
  6. 節約モードを上手に使って料金を抑えよう

節約モードを使わないとどうなるか

節約モードを使わないとどうなるか

節約モードとは、スマートフォンを低速通信に切り替えることで、契約プランのデータ通信量の消費を防ぎ、節約できる機能のことです。節約モードを使わないことで起こりうるデメリットは、以下の通りです。

データ通信量を使い切ると通信速度が遅くなる

スマートフォンは契約プランごとに定められたデータ通信量を使い切ってしまうと、通信速度に制限がかかります。制限後の速度は携帯会社によって違いますが、厳しいものだと最大128kbpsなどになる場合もあります。

この速度ではゲームや動画はもちろん、WEBサイトの閲覧にも支障をきたすでしょう。使いたいときにスムーズに使えない状態には、とてもストレスを感じるものです。締め日が近づくと、とくにデータ通信量が足りなくなりやすいので、注意しましょう。

通信速度の回復に追加の料金がかかる

通信速度に制限がかかった状態では、スマートフォンを快適に使うのは難しくなります。通常の通信速度に戻すためには、翌月まで待つか、追加料金を支払う必要があります。

せっかく月々の料金を節約しようとデータ通信量の少ないプランを契約したのに、追加料金を支払っていては本末転倒です。節約モードを使わないことで、契約プラン以上の料金が発生する可能性もあることを覚えておきましょう。

節約モードを使うメリット3選

節約モードを使うメリット3選

データ通信量の上限を超えてしまう前に利用したいのが、節約モードです。節約モードを上手に活用すると、スマートフォン代の節約につながる場合があります。節約モードには次のようなメリットがあります。

  • データ通信量の消費を抑えることができる
  • 節約モードの利用に料金がかからない
  • 節約モードと通常モードの切り替えが簡単

データ通信量の消費を抑えることができる

節約モードは、契約プランのデータ通信量を消費しません。急ぎの用ではなくスマートフォンを利用する場合などは、節約モードに切り替えて利用することで、データ通信量の消費を抑えられます。結果的に高速通信が必要なときにデータ通信量が残っていることになるので、スマートフォンを快適に利用できるでしょう。

節約モードの利用に料金はかからない

通信速度制限がかかってしまうと、解除するのに追加料金が発生します。制限がかからないようにするためには、契約プランのデータ通信量内にスマートフォンの利用を抑えることが必要です。節約モードを利用するにあたって、プラン料金以外の追加料金はかかりません。

節約モードと通常モードの切り替えが簡単

いくら節約モードが便利といっても、節約モードと通常モードの切り替えが面倒では利用する気にならないでしょう。携帯会社によって切り替え方法は異なりますが、会員専用のアプリやWEBページから簡単に行えることがほとんどです。また、一般的に節約モードと通常モードの切り替えは何回でも行えます。

節約モードでできること

節約モードでできること

データ通信量の消費を抑えられる節約モードですが、スマートフォンがある程度快適に使えないと実用的ではありませんよね。節約モードにして通信速度が遅くなってもできることは、何があるのでしょうか?次の項目ごとに、1つずつ見ていきましょう。

  • SNS
  • WEBサイトの閲覧
  • ゲームアプリ

SNS

Twitterなどのテキスト中心のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)であれば、問題なく利用可能です。InstagramやYouTubeは通信速度が1Mbpsあればほとんど違和感なく閲覧できます。200〜300kbpsだと動画の閲覧は困難ですが、静止画のコンテンツであればとくに支障はないでしょう。

WEBサイトの閲覧

検索サイトを使用したちょっとした調べものや、テキスト中心のWEBサイトの閲覧であれば、200〜300kbpsの速度でも問題なくできるでしょう。ただし、画像が多いWEBサイトは、1Mbpsならば快適に閲覧できますが、200〜300kbpsだと表示に時間がかかる場合もあります。

ゲームアプリ

1Mbpsの速度であれば多くのゲームアプリを使用できますが、GPS機能を使うゲームアプリなどは動作が重くなったり、通信エラーが発生したりします。200〜300kbpsの速度ではゲームアプリによっても差がありますが、テキスト中心のゲームやダウンロード型で頻繁に通信しないようなゲームであれば、問題なく使用可能です。

節約モード以外にデータ消費を抑える方法3選

節約モード以外にデータ消費を抑える方法3選

節約モードはとても便利な機能ですが、低速での利用ばかりではストレスがたまります。節約モードのほかに、なるべくデータ通信量を消費せずに利用する方法はないのでしょうか?

次の3つは、通常モードでも行えるデータ通信量の節約方法です。上手に活用しましょう。

  • なるべくWi-Fiを利用する
  • アプリの自動更新を止める
  • データ警告機能を使う

なるべくWi-Fiを利用する

Wi-Fiとは、無線でネットワークにつなぐ技術のことです。家やお店でWi-Fiルーターに接続すれば、スマートフォンのデータ通信量を浪費せずにインターネットの利用ができます。とくにアプリのダウンロードや動画の再生など、データ通信量を大きく消費する行為はWi-Fi環境があるところで行うことがお勧めです。

最近では、お店や公共施設などでもWi-Fiが設置されているところが多くあります。通勤・通学の経路や外出先などでWi-Fiが設置されている場所があれば、積極的に利用してみてはいかがでしょうか。

アプリの自動更新を止める

スマートフォンのアプリには、自動で更新を行うものがあります。自動更新を行うとデータ通信量を消費することになるので、使用頻度の低いアプリは自動更新を止めておくのが良いでしょう。またほとんど使わないアプリであれば、削除しておくことをお勧めします。

ただし、例えばメールなど、よく使うアプリの自動更新まで止めてしまうと、使用時に著しく不便さを感じる場合があるので注意しましょう。

データ警告機能を使う

Androidのスマートフォンには設定したデータ通信量に達すると、警告してくれる機能が搭載されています。データ警告機能は、自分で任意の値を設定することもできます。警告がきたときにスマートフォンの利用を控えれば、データ通信量を契約プラン内に抑えることにつながるでしょう。

一方で、iPhoneにはデータ警告機能がありません。iPhoneを利用している方は、通信量を確認できるアプリを使用したり、自分でこまめに確認するのが良いでしょう。

節約モードについてよくある質問

節約モードについてよくある質問

節約モードの利用を考えている方は、どのような疑問をもっているのでしょうか? 代表的なものを紹介します。

節約モードを使いすぎると制限はかかる?

通常モードでは、短期間でのデータ通信量が規定値を超えると一時的に速度制限がかかります。一方、節約(低速)モードでは契約プラン内のデータ通信が使い放題。節約モードを使いすぎて制限がかかることはありません。とは言っても、通常モードに切り替えて短期間に大量のデータを使用すると、同様に一時的な速度制限がかかる場合があります。主に直近3日間の合計データ通信量が規定値を超えた場合に、1日程度の制限がかかります。キャリアによって設定条件は違うので、確認してみましょう。

節約モードの速度はどれくらい?

携帯会社によって節約モードの速度は違います。多くの携帯会社の速度は200〜300kbpsですが、UQモバイルや楽天モバイルなどでは1Mbpsの速度が出るプランがあります。自分に必要な速度のプランがある携帯会社を選ぶと良いでしょう。

節約モードに切り替えられる携帯会社は何社ある?

株式会社MM総研による「国内MVNO市場調査(2022年9月末時点)」でシェア上位となった、格安SIMサービスのMVNO事業者が提供する通信契約を対象とし、「節約モード」の有無を調べました。その結果、節約モードがあるのは次の4つの通信契約でした(2023年2月14日時点、筆者調べ)。

  • IIJmio
  • BIC SIM
  • OCN モバイル ONE
  • mineo

この他、大手キャリアのサブブランドの中では、UQ mobileが「節約モード」を提供しています。

携帯会社によっては「低速モード」など別のサービス名で提供されていることもありますが、使い方やメリット・デメリットはこれまで説明してきた節約モードのものと共通です。

節約モードを上手に使って料金を抑えよう

節約モードを上手に使って料金を抑えよう

携帯電話利用者が支払っている月々の料金は、推計平均で約6,000円と言われています。家計を節約するうえでスマートフォンの料金を抑えることは不可欠です。一方で、節約しすぎて不便になってはいけません。できることならストレスなく、快適に使いたいですね。節約モードを上手に活用して、スマートフォンライフを楽しみましょう。

▼参考資料
UQ mobileが選ばれる6つのポイント(UQコミュニケーションズ)
スマホの速度制限とは?制限回避のポイント・解除のタイミングを紹介(ワイモバイル)
節約モード(エヌ・ティ・ティレゾナント)
データ使用量が気になる場合は Android のデータセーバーを使おう。そのメリットや設定方法を確認(Android)
通信制限について知りたい(ソニーネットワークコミュニケーションズ)
通信規制はありますか?【ギガプラン・mioモバイル・mioモバイルプラス・mio IoT】(インターネットイニシアティブ)
くりこしプラン +5G(S/M/L)(iPhone/スマートフォン/SIM向け)(UQコミュニケーションズ)
独自サービス型SIM市場は回復基調に転じる見込み(株式会社MM総研)
乗り換えガイド 節約モードの使い方(ウィジェットの設定)(UQコミュニケーションズ)
令和3年5月31日 携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査 (概要)(総務省)

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