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ロードサービスで高額請求されるってホント?!保険で対応できるか調べよう

ロードサービスに連絡をする女性

通勤や買い物、旅行などの際に車を運転するという方も多いと思います。車はとても便利な乗り物ですが、事故やトラブルが発生した場合は自ら対処する必要があります。

 

事故やトラブルは突発的に発生します。トラブルへの対処を急ぐあまり、ロードサービスの補償内容や費用を充分に検討しないまま利用した方もいることでしょう。

実は昨今、インターネットで検索して見つけたロードサービスを利用し、高額な費用を請求されるケースが増えています。

 

実際に起きた事例については後述しますが、そういった被害を受けないためにも事故やトラブルが発生した場合は、まず自身が加入している自動車保険の会社に電話をするか、JAFの利用を検討してみましょう。

今回の記事はロードサービスの概要やトラブルへの備えについてまとめています。

 

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目次


  1. ネットのロードサービスでのトラブルが急増
  2. ロードサービスとは?
  3. 自動車トラブルへの備えは?
  4. 緊急事態だからこそ冷静な対応を

ネットのロードサービスでのトラブルが急増

ロードサービス相談件数

まずは冒頭で触れたロードサービスにおける高額請求の被害事例について紹介します。
令和5年7月19日に独立行政法人国民生活センターが発表した資料によると、当該センターに寄せられた相談件数は2022年度に773件を記録しました。前年の2021年度は231件だったため、この一年間で3.3倍も増えたことになります。

ちなみに、統計が開始された2018年度は43件でした。ここ5年あまりで被害がいかに増えているかお分かりいただけたかと思います。

それぞれの被害にはある共通した点があります。それは、ロードサービスの利用者がインターネットで検索した中から、割安な費用を謳う業者の広告に惹かれ申し込みを行うも、後からそれ以上の高額な費用を業者から請求されるというものです。
ここで実際に起きた事例を紹介します。

ある20代の女性は外出先のコインパーキングでバッテリー上がりのトラブルに遭い、インターネットで探した中から最も安かった「基本料金2,480円」の業者に作業を依頼しました。
業者が到着後、具体的な料金説明もないまま修理がおこなわれ、請求された費用は何と5万円。現金を持ち合わせていなかったためクレジットカードで支払うも、後日になって相場よりも高額であることを知るという顛末でした。

別の男性は外出先で車が脱輪し、「現場にて見積り後、納得できなければキャンセルも可能」という広告に惹かれて業者を呼びますが、提示された金額は何と5万5千円。

高額すぎると感じた男性はキャンセルを依頼するも、キャンセル料9千円を請求されてやむなく支払うことになりました。最終的には別のロードサービス業者に依頼し、その際にかかった費用は1万5千円ほど。最初の業者と比較すると大きな差がありました。

タイヤがパンクする事態となった男性はレッカー移動とタイヤ交換で計15万円を請求されます。その際、「保険金が出るから請求するように」という業者の言葉に従い、自身が加入している保険会社に連絡を入れました。しかし、保険会社からは「2万円程度しか出せない」という回答が男性のもとに返ってきています。
この様な被害を受けている人々は20代や学生が最も多く、全体の36%にあたります。

被害を受けている人の年代

これは、これまでに事故やトラブルを経験したことが無いために慌ててしまい、冷静に判断できなかったことが要因として考えられます。
また、小さい頃からインターネットに慣れ親しんできた「Z世代」が多いこともこの年代の特徴で、情報収集においてはインターネットやSNSに依存する傾向が強い人たちとも言えます。

インターネットには多くの情報が存在していますが、全ての情報が真実を伝えているわけではありません。経験値が少なくても騙されないためには、正しい知識を事前に身に付けておくことが大切です。

ロードサービスとは?

車をチェックするロードサービスの男性

それではまず、ロードサービスの基本について理解しましょう。ロードサービスとは、車の事故やトラブルが発生した際に救援を要請できるサービスのことです。
次の二つの利用方法を知っておきましょう。

加入している自動車保険のサービスを受ける

一つ目は、自らが加入している自動車保険の会社に電話をしてサービスを受けるという方法です。
電話を受け付けるサポートデスクは24時間365日稼働している保険会社がほとんどのため、早朝や夜間でも利用が可能です。
電話する際は、どこで何に困っているかをしっかりとオペレーターに伝えるようにしましょう。

事故やトラブルの状況をもとに、契約している保険の範囲内での補償となるか、有償での対応になるかが判断されます。
一般的に保険の範囲は比較的広いため無償で対応してもらえるケースも多いですが、無償となる対象はあくまでも契約車両に限られます。知人の車やレンタカーは対象外になるため注意してください。

保険会社や契約内容によって異なるため一概には言えませんが、ロードサービスにおける無償範囲の目安を以下にまとめました。

ロードサービスにおける無償範囲の目安

JAFなどの業者に依頼する

ロードサービスを利用するもう一つの方法はJAFなどの業者に依頼することです。
まずは自分の加入している保険会社に連絡し、解決しない場合にこちらの利用を検討しましょう。

JAF非会員の場合、レッカー移動には1km毎に730円、バッテリー上がりの応急作業に13,130円などの費用がかかります。トラブルが発生した際は、気が動転してしまう人が多いことから、ネットで調べて金額の安い業者を選んでしまいがちです。

しかし、金額だけを見て業者を選ぶのではなく、信頼できる業者かを見極めることが大切です。調べてもよく分からない、もしくは調べる時間がない場合は、実績のあるJAFの利用をお勧めします。

自動車トラブルへの備えは?

自動車事故

ここまでロードサービスの概要についてお伝えしてきました。しかし、さらに補償を手厚くすることによって事故やトラブル時の負担を軽くすることができます。
まず、自動車保険においては特約を追加することを考えてみましょう。特約とは言い換えるとオプションのことです。保険会社によって用意されている特約は違うものの代表的な特約を以下に並べてみました。

  • 代車等諸費用特約 レッカー移動が必要になった際の代車や宿泊をサポートするもの
  • 弁護士費用特約 損害賠償請求の際に生じる弁護士への法律相談などに備えるもの
  • 他者運転特約 契約者以外の他者が運転中に起こした事故等の際に備えるもの
  • 対物超過特約 相手の車に時価額を超える修理費用が発生した際に補償をするもの

一方でJAFを利用する人は会員になることを考えてみましょう。
個人で会員になる場合は入会金が2千円、年会費で4千円の費用がかかりますが、その分無償対応の範囲は拡大します。会員になることで、前述のレッカー移動は15kmまで無料、バッテリー上がりの応急作業も無料となります。

また、「家族会員」というプランもあり、同居している家族が既にJAFに入会している場合は入会金が不要で、年会費2千円のみがかかるというお得な内容となっています。
※ 当記事はJAFへの加入を推奨するものではありません。詳細等はJAFへお問い合わせください。

緊急事態だからこそ冷静な対応を

自動車の鍵

事故やトラブルが発生した際は、恐怖や不安から冷静に対処することができないかもしれませんが、その弱みに付け込み相手を騙そうとする人も世の中にはいるのです。
そんな時にインターネットに頼り、自分自身の力だけで解決しようとすると高額請求の被害に遭いかねません。

自動車保険を契約している人であれば契約内容を示した「保険証券」が必ず発行されています。保険証券は自宅ではなく車内に保管し、何かあった際はすぐに連絡できる様にしておきましょう。
自動車保険は1年更新のものが多い為、家族や車の状況などに応じて、保険の内容を定期的に見直しましょう。どんな保険に加入したらいいか迷ったら、ソナミラのコンシェルジュに相談してみてください。

▼参考
独立行政法人国民生活センター「インターネットで依頼したロードサービスのトラブル急増」
インターネットで依頼したロードサービスのトラブル急増-20歳代や学生は特に注意を!-(発表情報)_国民生活センター (kokusen.go.jp)
日本自動車連盟「ロードサービスを呼ぶ」
ロードサービスを呼ぶ | JAF

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