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マネーとライフプランニングのプロ・コンシェルジュ3人に聞いたお金のマイルール

ソナミラコンシェルジュに聞いたお金の7ルール

生活費を節約して、収入の中から貯金をし、計画的に資産をふやしていく――。そんなふうに生活したくても、お金をあるだけ使ってしまったり、つい衝動買いしてお金がなかなかたまらないのが現実ではないでしょうか。

お金をしっかりためてふやしていくためには、お金に関する「マイルール」を作って習慣化してみるのがおすすめです。

 

今回は、ソナミラの店舗で日々、顧客からお金に関する相談を受けているコンシェルジュ3人にインタビュー。お金のプロであるコンシェルジュ自身が、普段から実践している「お金のマイルール」について聞きました!

 

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目次


  1. 長江さんの7ルール
  2. 山田さんの7ルール
  3. 江川さんの7ルール
  4. まとめ

長江さんの7ルール

長江さん

<プロフィール>
長江 シニアコンシェルジュ/CFP(日本FP協会認定)
大学卒業後、証券会社に6年勤務した後、保険代理店で13年勤務。窓口対応を行う店舗の店長を務める。今年4月からソナミラ株式会社に入社。5年前に子どもを出産し、現在は3歳と5歳の子どもと夫の4人暮らし。

ルール1:収入から貯蓄分を引いたお金で生活

入ってくる収入の中から、あらかじめ貯蓄に回す金額を決めてとっておき、残ったお金から生活費を捻出しています。こうすることで、将来どれくらい貯蓄できるか見える化できるので安心感にもつながっているんです。

子どもが生まれる前に夫婦でライフシミュレーションをして、お互いの仕事のリタイア時期などの希望を出し合い、それを逆算して夫婦で毎月の貯蓄額を決めました。毎月自動的に貯蓄をしていく仕組みを作っているので、今はそれを走らせている状況です。

ルール2:資産は分散して持つ

資産は分散して持っておくのがマイルールです。不動産もあれば円預金、外貨預金、投資信託などに分けています。ある程度「武器」をそろえていないと、これからの不透明な時代の波には立ち向かえないと思っています。たとえば今なら、円安なので外貨預金が役に立ちます。円預金もしているので、円高の時代がきても安心です。

ルール3:子どもの教育にはお金を惜しまず投じる

決まった金額を貯蓄しているので、逆に残ったお金は自由に使うのがマイルール。罪悪感を持たずに済みますし、そのほうがストレスなく生活できます。とくに習い事など、子どもがやりたいことはできるだけやらせてあげたいんです。それも、教育の影響がより大きい幼少期にしっかりと教育費をかけたいと思っています。

私の場合は、教育にかかるお金を計算して貯蓄しているので、そこまで不安はありません。もちろん、今後進学などで追加でお金がかかるかもしれませんが、その分は運用でふやしていくつもりです。

長江さん

ルール4:ものを買うときは、機能性・快適さ・コストをリサーチ

何かを購入する前は、とにかくしっかり調べます。家電などの大きなものを買うときは、自分でまず候補を選んで夫に決めてもらうのが普段の流れ。機能面などを含めて私が厳選した中から、夫はだいたい一番安いものを選びます。結果、「基準を満たしていれば、そのなかで安いものを選ぶ」のが我が家のルールに。

もちろん安かろう悪かろうにはならないように、長期目線で一番コストが下がるものを選びます。あと、QOL(※1)も重視していますね。たとえば、機能で快適さが変わる洗濯機にはきちんとお金をかけますが、テレビは見るだけならそこまでの違いを感じないので安いものを選んでいます。

(※1)「Quality Of Life」の略で、「生活の質」や「人生の質」などを指す

ルール5:モノよりコトに投資

私は身なりを飾るものには、お金を使いません。ブランド品などにも手を出さないですね。とくに子ども服は成長とともにすぐ着られなくなるので、ブランド品を買うことはありません。それよりも、家族での体験や時間にお金を使います。モノよりコトにお金を使い、メリハリをつけることが大事だと思っています。実は、昔はブランド品も好きだったのですが、子どもができてから価値観が大きく変わりました。

ルール6:貯蓄型保険で将来に備える

保険に関して言えば、夫婦で貯蓄型保険(※2)に入っています。保障を備えながら積み立てたお金を運用することもできるので、たとえば将来、万一がんや3大疾病になってもライフプランを大きく変えずに生活ができる安心感があります。夫にも貯蓄型保険にはお金をしっかり入れてもらっているので、将来について備えができているのは大きいですね。

(※2)生命保険には貯蓄型保険と掛け捨て型保険があり、貯蓄型保険は万が一の時に死亡保険金を受取れるだけでなく、解約時や満期時にも解約返戻金や満期保険金として、お金が戻ってくる保険。

ルール7:自分に合う投資信託でコツコツ積み立て

変動の激しい投資はしないのが、マイルールです。投資信託で毎月コツコツ積み立てるなど、安定した投資で着実にふやしています。売り買いを繰り返すタイプの投資は不安になってしまうタイプなんです。一方で夫は投資のセンスがありそうなので、変動しやすい投資は任せています。

長江さん

山田さんの7ルール

山田さん

<プロフィール>
山田 ソナミラ自由が丘店長
プルデンシャルグループの各企業を経てソナミラに異動。海外生活が長く、かつては15年ほど日本を離れて暮らしていた経験を持つ。2023年10月よりソナミラ自由が丘の店長に就任。時代に合わせたオンライン相談を中心にしつつも、地元に根付いた店舗づくりを目指している。

ルール1:キャッシュレスでの決済と送金で身軽に

普段は現金よりもキャッシュレスでの決済がメイン。便利ですし、スマホのみ持ち歩いてるので身軽です。ただ、使い過ぎないように気をつけています。お金の管理が苦手な方には、現金をおすすめしていますね。
ちなみに子どもへの送金も、すべて決済ができるアプリを利用しています。ただ、それが当たり前になるとお金のありがたみを感じにくくなるかもしれないので、実際にお金を手に取らせることも教育においては大事かなと思っています。

ルール2:収支は明細を見て計画

家計簿はつけていませんが、日々の支払いはすべてキャッシュレスなので、収支は明細で確認しています。それで、だいたい毎月必要な生活費はこれくらいだなと計画を立てているんです。そうやって見える化することで、お金を上手く使っていくことを意識しています。

ルール3:支払いはToDoリストのアプリで管理

支払日については、ToDoリストのアプリに毎月記入して、支払い漏れがないようにしています。たとえば、クレジットカードによって引き落とし先の口座が違うので、引き落とし前に残高が足りなくならないように気をつけています。

ルール4:家電などはリサーチを徹底して購入

家電などの金額が大きいものを買うときは、徹底的にリサーチします。比較サイトやレビューを読み込んで、スペックや価格に見合っているかをすごく調べるんです。妹にも「秋葉系オタク」って言われるくらい(笑)。なので、家電量販店などには行かず、ネットでリサーチから購入まで完結することが多いですね。そうやってしっかり考えたり調べたりして買ったものは愛着がわくし、大事にできるんです。

山田さん

ルール5:収入から投資分のお金を自動で確保

私には子どもが2人いて、1人は社会人になって独立していますが、もう1人はまだ大学生。子どもが独立するまでに自分に何かあると困るので、子どもたちを第一に考えて生命保険で保障をしっかり確保しています。といっても、この年齢になると自分の老後に向けての準備もしておかなければいけないので、投資や貯蓄型の保険による資産形成の比重を大きくしています。

基本的に給料日がくると、投資や貯蓄型保険などに回すお金は自動的に口座から引き落とされます。残りの部分を生活費にするのがマイルールです。昔は入ってきたお金をぜんぶ使ってしまうタイプで、今も基本的にはどんぶり勘定をしています(笑)。

ルール6:資産は目的に合わせて形成

資産は基本的に分散して持っています。その際に大事な考え方は、目的にあわせてお金を分類すること。たとえば老後資金のための貯蓄、運用に回すお金といった形です。
また、円だけでなく外貨で保険も保有しています。とくにドルは昔から保有していて、理由は長期的に日米の経済格差は広がっていくと思っているからです。世界情勢も味方につけながらお金をふやしています。

ルール7:金融商品は分散して保有

投資は、つみたてNISAと投資信託を運用しています。ただ、私は投資信託の利益を確定して使うタイプなので、むしろ短期・中期的な投資として考えています。長期的な投資で行っているのは、貯蓄型保険です。
あとは、確定拠出年金もずっと続けていますし、会社の持ち株もあります。このように分散投資をしているのは、1つの商品にばかり集中させるとリスクが大きいからです。保険も1つの種類だけではなく、いくつか分散して持っています。

山田さん

江川さんの7ルール

江川さん

<プロフィール>
江川 コンシェルジュ/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
携帯電話業界を経て、ソナミラ株式会社に入社。以前はお金に無頓着なタイプで貯金や節約もあまりできていなかったが、ソナミラへの入社をきっかけにお金のプロの道へ。自身の経験を糧に、顧客の相談に乗っている。

ルール1:2つの口座を活用して支払いと貯金を管理

口座が1つしかないと、振り込まれた給料をそのまま使ってしまいかねません。そこで、給料が振り込まれる口座と普段お金を使うための口座は分けています。給料が振り込まれたら、クレジットカードや携帯電話料金、家賃、光熱費などの固定費の支払いに必要なお金を別口座に移動します。

ポイントは、お金を少し多めに移動すること。そうすると、余った分が自動的に貯蓄になっていくんです。給料用の口座にもお金はたまっていきますが、そちらは額が大きくなっていくので、たとえば入院など突発的な出費に使うためのお金にしています。

ルール2:家賃は収入の3分の1以下に抑える

車や住宅などの大きな買い物については、独身ということもあり、まだ必要性を感じていません。住まいにもこだわりはないので、生活するだけなら必要最低限の設備があるところでも大丈夫なくらいです。なので、家賃は収入の3分の1以下に抑えています。家賃を下げられたら大きな節約になるので、こだわらない方なら、削れるといいと思います。ただ、マンションについては壁の薄さとインターネット回線の速度だけは気にしたほうがいいですね。

ルール3:外食から自炊中心の生活にシフト

一番費用を削れるのは、食費だと思っています。以前はけっこう外食にお金をかけていたのですが、今は自炊を中心にして節約しているんです。たとえば、毎日昼も夜も1,000円ずつ使うと、それだけで月に6万円くらい飛んでしまいます。そこを削るだけで、かなりの節約になりますよね。

ルール4:買わなかった後悔よりも、買った後悔をとる

買い物のスタンスとしては、機能や性能を求めるものにはお金をかけて、そうでない場合は必要最低限の機能のものを中古で買うようにしています。たとえば私の場合、電子レンジは食品が温まりさえすればいい、と思っています。

それから、買わなかった後悔を後からするくらいなら、買った後悔をとろうと決めているんです。後者のほうが後悔が少ないと思っていますし、早く買えばその分長く使えます。それに、お金を使い過ぎたと思うなら、後から稼いで補填すればいい、と考えるタイプです。

江川さん

ルール5:家電やスマホは比較検討のうえ交渉して購入

家電やスマホに関しては、前職で関連する仕事をしていたこともあり、節約のために工夫しています。たとえば、スマホのキャリアショップに行くといろいろなキャンペーンを紹介されますよね。そのキャンペーン情報が書かれたチラシなどを持って家電量販店に行くと、その分ちゃんと値引きしてくれるんです。そうやって複数の量販店を巡って検討と交渉をして、一番条件がいいところで買ったり契約したりしています。

ルール6:投資先と金額をふやして資産形成を計画

まだ独身なので、資産については現預金とつみたてNISAくらいでしか保有していません。いずれは投資先や金額をふやして、資産を分散していこうと考えています。まずは、つみたてNISAを限度額までふやしたいですね。
将来のために投資をするなら、長く続けていくことが大事なので、すぐにお金を引き出してしまうことがないように、計画を立てて生活防衛資金を計算したうえで始めたいです。

ルール7:保険にお金をかけ過ぎない

保険には加入していますが、あまりお金をかけ過ぎないようにしています。一般的には、月々の保険料は収入に対して7、8%以下が適切だと言われていますが、私はそれよりも抑えていて、月々1万円以下に納めています。もしお金をかけ過ぎているようなら、保険の定期的な見直しをおすすめします。

江川さん

まとめ

お金のプロであるコンシェルジュが実践している「お金の7ルール」をご紹介しました。共通しているルールもあれば、自身の生活や性格に合わせた独自のルールもありました。みなさんも、紹介した項目を参考にしつつ、ご自身に合ったルールを模索してみてくださいね。

今回登場したコンシェルジュはソナミラの各店舗に在籍しているので、家計や保険、資産形成についてオンラインや店舗で相談することも可能です。
実際の相談の様子は、こちらの記事もぜひ参考にご覧ください。

※本記事はソナミラ立川のプロモーションを含みます。

取材・文:山田井ユウキ
撮影:井手勇貴

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