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気象病にコーヒーが効くって本当?症状と梅雨に多い理由を解説します

目次

雨の日が続く梅雨の時期、なんとなく頭が重い、体がだるいと感じることはありませんか?その症状は「気象病」と呼ばれるものかもしれません。特に低気圧がもたらす影響で、頭痛や疲労感を訴える人が多いのが特徴です。

そんな中、「コーヒーが気象病の症状を和らげるのでは?」と注目されています。コーヒーに含まれるカフェインにはどのような効果があり、なぜ気象病対策として有効なのか気になりませんか?

この記事では、気象病の原因や梅雨に多い理由、さらにコーヒーの意外な作用についてわかりやすく解説します。つらい症状に悩む人に役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。

頭痛を我慢しながらキッチンでコーヒーを淹れる女性


 

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気象病の症状と特徴

気象病の痛みや症状




「気象病」という言葉を聞いたことはありますか?

気象病とは、天候の変化によって体調が悪化する現象を指します。特に雨が降る前や低気圧が接近するときに、頭痛やめまい、体のだるさ、関節痛といった症状が現れることが多く、医学的には「天気痛」とも呼ばれています。

株式会社ウェザーニュースが2023年に調査した「天気痛調査2023」によると、日本人の7割近くに気象病の自覚あり、なかでも女性は半数以上が気象病持ちだという結果がでました。

同調査によると、気象病の症状の男女の第1位から第3位(複数回答・男女計)までは次のようになっています。

  • 第1位:頭痛(回答者の82.0%)
  • 第2位:肩こり・首こり(回答者の43.6%)
  • 第3位:だるい(回答者の37.2%)

これらの症状は、気圧や湿度の変化が、体内の自律神経に影響を与えることによって引き起こされると考えられています。

気象病になるメカニズムは解明されていないことも多いのですが、具体的には次のような作用によって症状が引き起こされると言われています。

気象病が起こるメカニズム




 まず、気圧の急激な変化により、内耳から「体のバランスが崩れた」という誤った情報が脳に伝わります。この内耳には気圧の変化を感知するセンサーが存在し、これが気圧の低下を検知するからです。一般的に、平衡感覚の維持には、内耳からと視覚からの二つの情報が一致しなければなりません。

しかし、内耳からは「体のバランスが崩れた」という誤った情報が届き、視覚からは「崩れていない」という異なる情報が届くケースがあるのです。

このような「ズレ」があると脳が混乱し、交感神経が興奮してしまいます。そして、自律神経のバランスを崩していきます。

自律神経のバランスがうまくとれないと、めまいが起こったり、頭痛がひどくなったりするのです。
特に女性やストレスを抱えている人が影響を受けやすいとされています。

梅雨の時期に気象病が増える理由

雨雲を見ながら頭痛を気にする女性




梅雨は1年の中でも特に気象病の症状が出やすい季節です。その理由としては、次の3つが挙げられます。

❶ 梅雨の時期は、雨の日と曇りの日が頻繁に入れ替わり、気圧が乱高下します。気圧の変化が大きいほど自律神経が不安定になり、頭痛や体調不良を引き起こします。

❷ 高湿度も自律神経に負担をかけます。湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体温調節がうまくいかなくなることで疲労感やだるさが増します。

❸ 雨や曇りの日が続くことで日照時間が減少します。これにより、体内リズムが乱れ、気分の落ち込みや眠気、集中力の低下といった症状も現れやすくなります。

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コーヒーが気象病に効く理由

コーヒーとカフェオレ




そんな気象病の改善に対して、近年注目を集めているのが「コーヒー」です。

コーヒーは、手軽に生活に取り入れることができることから注目をされているのですが、実際にどのような効果が期待できるのでしょうか。
コーヒーが気象病に効くとされている5つのポイントをご紹介します。

  • ポイント1. カフェインの血管収縮効果
    コーヒーに含まれるカフェインには血管を収縮させる作用があります。気圧の変化で拡張した血管を収縮させることで、頭痛が緩和される効果が期待できます。
  • ポイント2. リラックス効果
    コーヒーの香りにはリラックス効果があるとされており、不快な症状によるストレスを軽減する効果が期待されています。
  • ポイント3. 疲労感の軽減
    気象病では、自律神経の乱れから疲労感や倦怠感が生じやすいのですが、カフェインには中枢神経を刺激し、覚醒作用をもたらす効果があります。これにより、だるさや疲れを感じにくくなることがあります。
  • ポイント4. 利尿作用によるむくみ改善
    気圧の変化により、体内の水分バランスが乱れることでむくみが生じる場合があります。カフェインには利尿作用があり、体内の余分な水分を排出することで、むくみの改善に役立つことが期待されます。
  • ポイント5. 低血圧対策としての効果
    気圧が低下すると血圧も低くなり、低血圧の人はめまいや倦怠感が強まることがあります。カフェインには血圧を軽く上昇させる作用があるため、これが気象病の症状軽減に寄与すると考えられています。

コーヒー以外の対策

運動する女性




「気象病」に対して効果があると考えられているコーヒーですが、カフェインの効果は個人差があるため万能ではありません。コーヒーの摂取に加えて、十分な水分補給や適度な運動、セルフケアも併用しながら、気象病対策を行うことが理想です。
そこで日々心掛けることで気象病を緩和できる方法を紹介していきます。

食事で栄養バランスを整える

特定の栄養素は、自律神経の安定や血行改善に役立ちます。次のような食品を積極的に摂る様に心がけましょう。

  • マグネシウム:ナッツ類、ほうれん草、豆腐
  • ビタミンB群:豚肉、卵、バナナ
  • オメガ3脂肪酸:青魚(サバ、イワシなど)、アボカド
  • 鉄分:レバー、マグロ、イワシ、ほうれん草、ひじき

適度な運動

運動により全身の血行が改善されると、低気圧時に生じやすい頭痛や肩こり、むくみなどの症状を軽減できます。特に下半身の筋力強化は、血液循環のポンプ機能を高め、気圧変動時の不調を防ぐことが期待できます。

十分な水分補給

気圧や湿度の変化によって体内の水分バランスが乱れることがあります。こまめな水分補給は、血液循環を良くし、体調を整える助けになります。

  • 水やハーブティーをこまめに摂取する
  • アルコールの摂りすぎに注意する

体を温める

気象病の症状を和らげるには、血行を良くすることも効果的です。特に冷え性の人は、低気圧や湿度の影響で体が冷えやすくなるため、体を温める習慣を心がけましょう。

  • 温かい飲み物を摂取する - 生姜湯やココアがおすすめ
  • 入浴時に湯船に浸かる(38〜40℃のぬるめのお湯がおすすめ)
  • カイロや湯たんぽを活用する

睡眠をしっかり取る

良質な睡眠は自律神経を整える重要な要素です。特に気象病の症状が出やすい梅雨の時期は、睡眠環境を整えることが重要です。

  • 就寝前のスマホやテレビの使用を控える
  • 部屋を暗くし、静かな環境を作る
  • 就寝前にストレッチや深呼吸を行う

梅雨の時期における日常生活のコツ

耳のマッサージ




ここまでに紹介した対策を取っていたとしても、梅雨の時期は特に自律神経が乱れやすく、知らないうちにストレスや不調をため込んでしまうケースもあります。
そこで、梅雨の時期に取り入れたい、快適に過ごすためのコツをわかりやすく紹介していきます。

耳周辺のマッサージ

冒頭で解説した通り、気象病の症状には、内耳の圧力調整が関係していることがあります。内耳の血流を良くし、自律神経を整えるケアが効果的です。

  • 耳をマッサージする(耳たぶを優しく引っ張る、耳の周りを揉む)
  • あごを動かす運動(ガムを噛む、あくびをするなど)
  • 耳栓をして音や気圧変化を和らげる

リラクゼーションを取り入れる

気象病の症状はストレスや不安によって悪化することがあります。リラクゼーションを取り入れることで、自律神経を落ち着かせる効果が期待できます。

  • アロマセラピー(ラベンダー、ユーカリなどの精油が効果的)
  • 瞑想やマインドフルネス
  • 深呼吸や腹式呼吸

気圧の変化に備える

気象予報をチェックして、気圧の変化に備えた行動を取ることも有効です。気圧予報アプリなどを活用し、低気圧が予測される日はスケジュールに余裕を持たせることで、余計なストレスを溜め込まない工夫をしましょう。

例えば、株式会社ウェザーニュースの「全国の天気痛予報」は天気予報のように気圧の変化から気象病の発症のしやすさを示してくれます。

気圧の変化を知り、適切なグッズ(気圧耳栓など)を活用して、自分に合った対策を立てていきましょう。

雨の日も体調スッキリ!気象病の原因を知って対策しよう

ストレスを抱える女性




梅雨の時期に多くの人を悩ませる「気象病」。その原因を理解し、日々の生活に取り入れやすい対策を実践することで、症状を和らげることが可能です。

コーヒーのカフェインを活用するのも一つの方法ですが、それ以外にも適度な運動や栄養バランスの取れた食事、リラックスするための工夫など、さまざまな手段があります。

自分に合った方法を見つけて、雨の日も快適に過ごしてみてはいかがでしょうか。気象病とうまく付き合いながら、心と体の健康を保つための第一歩を踏み出してみましょう。

一方で、長く症状が続く場合はその他の病気も疑ってかかる必要があります。気象病は自律神経の乱れが関係しており、精神的なストレスが症状を悪化させることもあるのです。その場合は心療内科等で、不安やストレスの緩和を目的とした治療を行うことで改善することもあります。

気象病と自律神経失調症は密接に関連しています。気象病を理解してケアすることで、自律神経失調症につながることを防ぐことができる可能性があります。

もし、自律神経失調症のように、症状が悪化してきた場合は、仕事を継続していくことが難しいことも考えられます。そのような事態に対して対策を打ちたい方は、リスクマネジメントのひとつとして就労不能保険なども検討してみると良いのではないでしょうか。体調が悪いときにお金のことを心配して無理をしてしまうと、よりストレスが溜まってしまいます。そのような芽を事前に取り除いておくことも大切です。

ソナミラでは金融のプロがお客さまの考え方を伺って、最適な金融商品のご提案をしています。どのような金融商品が必要なのか悩んだ際は、ぜひソナミラのコンシェルジュにお尋ねください。相談はオンラインでも対面でも、無料で行っています。

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▼参考
気象病の痛みや症状
出典:株式会社ウェザーニュース「天気痛調査2023」天気痛は7割近くが雨や曇りの日に発症、4人に1人が生活への支障あり

気象病の定義
出典:一般財団法人 京浜保健衛生協会「気象病に備える」


  • 監修者
    舘田 調さん

    保育園栄養士や薬局管理栄養士としての実務経験を経て、現在は「Home Kitchen ちょいす」を営業。また、OneSelFにて栄養相談、プロテイン開発、料理教室の開催など、多岐にわたる活動を展開中。 さらに、高校での授業や多摩地域を中心とした食育セミナー活動も行い、幅広い層への栄養指導や健康の啓発に取り組む。 モットーは「制限より選択を」。予防の大切さを広めるため、食事を通じて笑顔と幸せを生み出す活動に力を注いでいる。

  • ソナミラ編集部さん

    「健康で豊かなミライにソナえる」をコンセプトに、マネー・ライフデザインをテーマとしたコンテンツを発信しています。 あなたの可能性を広げるため、読んでためになったと思える記事の制作を心掛けています。