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生命保険には「貯蓄型」と「掛け捨て型」がある?知っておこう3つの基本形

家族を守る傘

生命保険は人々の生活や将来に備えて大切な役割を果たすものです。予測できない将来の事態に備え、家族が生きていくための手段として活用されています。この記事では、生命保険の基礎知識についてわかりやすく解説します。

生命保険のしくみや、保険種類などへの理解を深めることで、最適な保険選びやライフプランニングに役立ちます。

目次


  1. そもそも生命保険とは?
  2. 生命保険の歴史
  3. 生命保険の3つのキホン形と特徴
  4. 生命保険は「貯蓄型」か「掛け捨て型」か?
  5. 生命保険の利用と活用法
  6. まとめ

そもそも生命保険とは?

生命保険の基礎となる考え方

生命保険は、「相互扶助」「大数の法則」「収支相当の原則」という3つの考え方で成り立っています。

相互扶助

保険に加入した人は毎月一定額の保険料を支払います。この保険料を掛金と呼んだりします。保険会社は多くの人が支払った保険料を集めて、一つの基金のようなものをつくります。そして、被保険者に予測できない事態が発生したときに、集めた保険料から保険金や給付金として支払います。

生命保険において予測できない事態とは、被保険者の死亡や病気、けがなどを指します。このように、保険期間内で万が一のことが発生した場合に、被保険者やその家族を支援する考え方が「相互扶助」と呼ばれるものです。

大数の法則

では、加入者からいくらの保険料を集めれば、過不足のない基金がつくれるのでしょうか。これは保険事故が発生する確率を計算すれば、どのくらいのお金を用意しておけばいいのかがわかります。ここで重要な考え方が大数の法則です。

例えば、サイコロは1~6までの目があり、どの目が出る確率も1/6であることはすぐわかります。しかし、この確率はサイコロを6回振ったときに、必ず1の目が1回出るということを示しているわけではありません。母数が小さいと確率に対するばらつきが出てきます。

しかし、サイコロ6万個を一度に振ると、1~6の目はおおよそ1万個ずつになります。このように母数を増やすと統計に近い数値が出てくるのです。
保険商品で決められている保険料や保険金額も「大数の法則」を前提にしています。十分な数の被保険者がいれば、死亡保険の被保険者で亡くなる方の数は統計上の死亡率に限りなく近づくため、保険会社の収支の予測が立てやすくなります。

収支相当の原則

また、生命保険は「収支相当の原則」により運営されています。保険料収入と保険金支払いのバランスを維持して、保険金の支払いに支障がないように保険会社は安定した運営を行っています。
保険加入者全体で見た時に、保険料収入とそこから得られる運用収益の合計が、保険会社が支払う保険金と経費の合計に等しくなるよう保険料を算出しています。

生命保険の歴史

中世の街並み

前述のように、生命保険は統計学によって計算される緻密な金融商品ですが、いつ頃から存在するものなのでしょうか。実は生命保険の歴史は古く、中世期にまで遡ります。生命保険の歴史について簡単に紹介します。

中世期のギルドと相互扶助

生命保険の起源は中世期のヨーロッパにあるとされています。
その当時、商工業者は職種ごとに同業者組合であるギルドを組織していました。ギルドは加入者が互いに助け合う相互扶助の考えにより運営されていたため、加入者の死亡や災害の発生に備え互助金を積み立てていたのです。これが生命保険の起源とされています。
ただ、この時代にはまだ統計学の視点は入っておらず、加入者や被保険者にとって時に不平等となる金融商品でもありました。

ハレーの生命表の発明

その後、17世紀にイギリスの数学者エドモンド・ハレーが生命表を発明しました。ハレーは、ハレー彗星の回帰予言をした天文学者であり、数学者です。
この生命表は人の平均寿命や死亡率を示す統計的な表であり、後に保険業界においてリスクを評価する際に活用されるようになりました。
生命表を活用することにより、適正な保険料の算出やリスクの分散ができるようになり、生命保険業界は大きな進化を遂げていきました。

日本における生命保険の始まり

19世紀末、日本に生命保険が持ち込まれました。
当時、渡欧した福沢諭吉が保険業界を視察し、日本へ帰国してから生命保険の導入を提唱したのです。そして、日本で最初の生命保険会社である明治生命が設立されました。
その後、生命保険は日本の社会に定着し、多くの保険会社が設立され、多様な保険商品が提供されているのです。

日本人の生命保険加入率

2021年度『生命保険に関する全国実態調査』によると、個人年金保険を含む生命保険の世帯加入率は89.8%と高い割合で推移しています。

本論から話は外れますが、日本人には将来に備えるという考え方が一般的に馴染みやすい風土があります。靴を脱いだ時に、かかとを家側に向けて揃える文化、車庫入れするときに発進しやすいようにお尻から車を入れる文化。どちらも次の行動に備えて準備しておく日本人らしい気質を現した文化です。

もしかしたら、将来のことを考えて準備する堅実な日本人の考え方に、生命保険は非常に馴染みやすい金融商品なのかもしれません。

生命保険の3つのキホン形と特徴

3つの保険のキホン形

多くの方が生命保険に加入している一方で、その構造について理解している人は多くはないのではないでしょうか。ここでは、生命保険の3つのキホン形について学んでみましょう。

終身保険

終身保険とは、被保険者が生きている限り保障が継続する保険のことで、被保険者が亡くなると死亡保険金が支払われます。人はいつかは亡くなりますので、保険を継続している限り遺族が死亡保険金を受け取れることになります。

また、終身保険を途中解約した場合は、契約からの期間に応じた解約返戻金を受け取ることができます。また基本的に更新という考え方が無い為、加入時に決められた保険料が途中で上がることはありません。ただし、保険期間に定めのある掛け捨ての定期保険と比べると、保険料は割高になります。

養老保険

養老保険とは、被保険者が保険期間中に亡くなった際は死亡保険金が支払われ、満期まで生存していた場合は、満期保険金が支払われる保険のことです。

養老保険の最大の特徴は、被保険者が保険期間中に亡くなった場合でも、満期を迎えた場合でも、どちらも同じ金額の保険金が支払われることにあります。ただし養老保険も終身保険と同様に、定期保険と比べると、保険料が割高になります。

定期保険

定期保険とは、一定の期間内に限り保障が継続する保険のことです。一定期間が到来すると、解約するか、保険料を計算し直したうえで契約を更新するかの2択になりますが、更新時の保険料は契約当初よりも高くなります。
一方で、同じ死亡保険金額の保険であれば、前述した終身保険や養老保険よりも、保険料が安くなります。

以上の3つの形をご紹介しましたが、どれが一番良い保険なのでしょうか。実は保険に良い悪いはありません。ライフステージやニーズに合わせて、自分に合った最適な選択をすることが大切です。

生命保険は「貯蓄型」か「掛け捨て型」か?

天秤に載せた貯蓄と掛け捨て

以下では、生命保険の「貯蓄型」と「掛け捨て型」、どちらを選ぶべきかについて解説します。

「貯蓄型」と「掛け捨て型」の違い

貯蓄型の生命保険とは、万が一の時に死亡保険金を受取れるだけでなく、解約時や満期時にも解約返戻金や満期保険金として、お金が戻ってくる保険です。

一方、掛け捨て型の生命保険とは、万が一の時に大きな保障を得られますが、解約時や満期時にはお金が戻ってこない保険です。このように「貯蓄型」と「掛け捨て型」の違いは、解約時や満期時にお金が戻ってくるかどうかという点になります。

どちらを選ぶべきか?

「貯蓄型」と「掛け捨て型」のどちらを選ぶべきかは、加入者のその時の状況や、保険に加入する目的により変わってきます。なるべく安い保険料で必要な保障だけを求める人や、保険に資産運用を求めない人は、掛け捨て型がマッチするかもしれません。

一方、将来のリスクに備えつつ貯蓄をしたい人や、生涯にわたって保障を受けたい人は、貯蓄型が適している可能性もあります。貯蓄型の保険は、解約時や満期時に一定の金額が戻ってくるため、教育資金や老後資金の計画的な準備にも活用できるからです。

生命保険の利用と活用法

人生の3大資金

生命保険にはいろいろな種類や特徴があります。どれを選択し、どう活用するかは、その人の状況や保険加入の目的により変わってきます。ここでは、生命保険の利用と活用法について解説します。

人生の3大資金との関連性

人生にはいろいろな資金が必要となる場面があります。特に最もお金のかかる場面を、人生の3大資金と呼んでおり、「住宅資金」「教育資金」「老後資金」の3つがそれにあたります。
これら3つの資金と生命保険との関連性を見ていきましょう。

住宅資金
生活をしていく中で「住む場所」はどうしても必要なものです。マイホームをローンで購入すればローン返済、賃貸で住むなら家賃の支払いをしていくことになります。
マイホームを購入した場合は、ローン契約をする際に団体信用生命保険に加入するケースが一般的とされています。これはローン契約者に万が一のことがあった際、その後のローン返済を肩代わりしてくれる団体保険です。
一方、賃貸住宅で生活していく場合は、世帯主が亡くなった際の、のこされた遺族にかかる住宅資金を含めて死亡保険金額を生命保険で準備しておくと安心です。

教育資金
子どもの教育や進学のために必要なお金です。子どもの大学卒業までにかかる教育費は、年々高騰しています。
また、子どもが成長するにつれて、単年度でかかる教育費も増加していきます。進学する際の入学金など、年度内で賄いきれない可能性もあるため、子どもが小さいときから計画的に準備をしていくことが必要になります。
子どもが小さいうちに親が亡くなってしまうと、のこされた子どもの教育・進学にも影響を及ぼす可能性があります。
そのような場合に備える方法の一つが保険の加入であり、子どもの教育資金を準備する際は、預貯金や資産運用、学資保険などをうまく活用しながら準備していくと安心です。

老後資金
定年退職後に生活していくために必要なお金です。 これまでは、リタイア後の生活費として公的年金中心で老後設計を行うことができました。
しかし、現在は本格的な少子高齢社会に突入し、これまでの老後資金の考え方が通用しなくなっています。受け取れる年金額が先細りする心配もあるでしょう。終身保険や養老保険には貯蓄機能もあるため、万が一の保障と老後資金を併せて準備していくことができます。

生命保険の加入をきっかけとしたライフプランの整理

生命保険への加入を検討するタイミングで、ライフプランを見直す人は多いです。
目標設定や必要資金について再考し、現在の保障とマッチしているかを検証することで、ライフプランに最適な保険を選択できます。また、ライフプランは常に変化するので、定期的に見直しを行い将来への備えをしていきましょう。

まとめ

パズル

生命保険は良い悪いではなく、自分に合っているかどうかが大事です。自分に合った生命保険を見極めて、将来の不安を解消すれば、安心して生活を送ることができるかもしれません。

自分のライフスタイルを明確にしよう

したがって、生命保険を選ぶ際には、まず自分のライフスタイルをよく理解することが大切です。ライフスタイルには、家族構成、職業、収入、将来の目標、趣味などが含まれます。

相談しやすい場所や人を選ぼう

長く保険料を支払っていくことになるかもしれない生命保険。どの生命保険を選ぶかは重要なことです。
世の中には数多くの保険商品が存在しています。情報収集をしたり、疑問点を解消したりするためには、相談しやすい場所や専門家は欠かせません。

一般的な情報はWEBで収集できますが、あなたの考えやライフプランはWEB上には掲載されていません。あなたのこれからの生き方を引き出してくれる第三者がいれば、その質問に答えていくことによって、あなたの未来が見えてきます。

ソナミラでは、コンシェルジュが多くの保険の中から、お客さまのご要望をお伺いし、一人ひとりに合った保険をご提案しています。
保険ショップに足を運ぶのはちょっと、という方には、オンラインでご相談を承ることができます。是非一度お問い合わせください。

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▼参考
2021(令和3)年度『生命保険に関する全国実態調査』(2021年12月発行)
2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査」(2021年12月発行)|生命保険に関する全国実態調査|調査活動|公益財団法人 生命保険文化センター (jili.or.jp)

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