生命保険に入れないことはある?入れない可能性がある条件や加入しやすい保険
万が一のリスクに備えられる生命保険ですが、申し込めば必ず加入できるというわけではありません。生命保険に加入するには所定の審査を受け、通過する必要があります。
たとえば、持病や既往歴がある方をはじめ「保険会社が想定する以上の確率で、保険金を支払う可能性がある」場合、保険会社による審査に通過できない可能性があります。生命保険を検討する際には、ご自身の健康状態を考慮し、保険に入ることができない可能性も念頭に置きましょう。
こちらの記事では、生命保険に入れないケースや、持病・既往歴がある方でも加入しやすい生命保険について解説します。
ご自身に合った生命保険を探している方や、健康状態に不安があり、収入減に備えて生命保険を検討しているものの、加入できるのか不安がある方に役立つ内容となっているので、ぜひ最後までご覧ください。
生命保険に入れないことはある?
生命保険は加入者がお金を出し合って、万が一の事態が起こった方に対して給付を行い、遺された家族を経済的に助ける仕組みです。*1
生命保険は、「起こる確率は低いものの、仮に起こってしまうと人生が破綻してしまう」リスクに備えるものです。
生命保険は、申込時に行われる審査に落ちると加入できません。
生命保険は、契約者同士が助け合う相互扶助の仕組みです。加入者が保険料を負担し合い、「もしも」「万が一」の事態が起きたときに、実際に不幸な出来事に直面した方・またはその遺族対して保険金を支払います。*2
保険に加入する際は公平さが求められるため、無条件というわけにはいきません。保険会社は審査基準を設けており、生命保険に加入する前には審査を受ける必要があるのが一般的です。保険に加入するために、健康状態や既往歴(傷病歴)、職業を伝える義務があります。*3
生命保険の加入にあたって審査が行われないと、契約者同士の公平性を保つことができません。多くの加入者に、死亡、入院リスクの高いような持病や既往歴があると、保険会社にとって多額の保険金を支払うリスクが高まります。
保険の種類によっては健康状態に不安がある方の加入を断るか、高い保険料を設定している引受基準緩和型や無選択型の保険に加入してもらうことで、保険の仕組みを維持しているのです。
保険の仕組みを維持するために、「保険金を支払うリスクが高い人は入れない可能性がある」という点は押さえておきましょう。
*1https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yogo/s/seimei_hoken.html
*2https://www.jili.or.jp/knows_learns/basic/whatis.html
*3https://www.jili.or.jp/knows_learns/q_a/life_insurance/145.html
生命保険に入れない理由は?
生命保険に入れない理由として、申し込んだ方の健康状況が悪いケースや、危険を伴う職業に就いていることがあげられます。
以下で、生命保険に入れない可能性がある具体的な理由を解説します。
持病・既往症によって入れない場合
基礎疾患や慢性疾患などの持病がある方や、がんや三大疾病をはじめとした病気で手術や入院し、治療を受けた経験がある方は、生命保険に加入できないケースがあります。持病がある方や手術歴がある方は、健康な方と比べると保険会社が保険金を支払う可能性が高いためです。
持病・既往症がある方は、加入者間の公平性を保つために、生命保険に加入するハードルが高くなっている点を押さえておきましょう。
生命保険に加入する際には、健康に関する告知事項を申告する必要があるのが一般的です。保険の種類によって異なりますが、基本的には「告知書」に過去の手術歴や入院歴の有無を申告する項目があり、正確に申告しなければなりません。*4
必要に応じて、直近の健康診断や人間ドックの結果を提出します。あわせて、病院で診査を受けるよう求められるケースもあります。
正確に告知しないと、保険金や給付金が受け取れないケースがあるため、注意しましょう。また、故意または重大な過失で、事実を告知しない場合や事実と異なる告知をした場合は「告知義務違反」となり、保険金・給付金が受け取れないことがあります。*5
*4https://www.lifenet-seimei.co.jp/media/insurance-basics/what-is-noticeobligation/
*5https://www.jili.or.jp/knows_learns/q_a/life_insurance/146.html
職業によって入れない場合
危険を伴う仕事に就いている方も、生命保険に加入できない可能性があります。危険を伴う仕事は死亡や高度障害状態になるリスクが他の職業よりも高く、保険会社が「リスクが高い」と判断するためです。
生命保険に加入できない、危険を伴う具体的な職業は、保険会社によって異なります。あくまでも一例ですが、下記の職業に就いている方は生命保険に加入できない可能性があります。*6
- レーサー
- 格闘家
- スタントマン
- テストドライバー
- 潜水士
生命保険に加入できたとしても、保険金額が制限されるケースもあります。たとえば、3,000万円の保険金が支払われる生命保険に加入したいと考えていても、保険会社によっては「保険金は1,000万円まで」と判断される可能性がある点を押さえておきましょう。*7
*6https://www.daido-life.co.jp/company/info/kokuchi.html
*7https://www.taiju-life.co.jp/disclose/
https://www.asahi-life.co.jp/company/read/kokuchi.html
その他道徳的な観点によって入れない場合
道徳的な観点から、生命保険に加入できない可能性があります。
一般社団法人生命保険協会は、保険契約において「保険契約者、被保険者または保険金の受取人が、反社会的勢力に該当すると認められる、またはこれらの反社会的勢力と社会的に非難されるべき関係を有していると認められる時に、保険契約を解除するとともに、反社会的勢力等に該当した時以降に発生した保険事故については保険金等を支払わない」との姿勢を示しています。*8
反社会的勢力にお金が渡ってしまうと、反社会的行為に利用されてしまいかねません。各保険会社は、生命保険協会の方針に沿って利用者と保険契約を締結しています。「反社会的勢力に携わる人」や「保険金、給付金の不正取得を目的とする人」は生命保険に加入できません。
生命保険に加入できない具体例を紹介しましたが、契約の基準は保険会社によって異なります。審査する内容は保険会社ごとに異なり、契約できない理由も個人の状況によって違います。
「生命保険に加入できない」とご自身の判断だけで決め付けてはいけません。「今の状況は、生命保険加入時の審査にどう影響するのか」と疑問をもっているなら、保険に詳しい専門家へ相談することをおすすめします。
「ソナミラ」では、保険の選び方のポイントやライフプランについて専門家に無料で相談できます。店舗での相談はもちろん、オンライン相談もできるため非常に便利です。
育児や介護など、ご家庭の生活事情で外出が難しい方でも気軽に相談できるので、興味がある方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。
生命保険に入れないと不安があっても加入しやすい保険
「自分には持病があるから生命保険には入れないかもしれない」という不安がある方も多いのではないでしょうか。結論からいえば、持病がある方でも加入しやすい保険は存在します。
引受基準緩和型保険や無選択型保険は比較的審査が緩く、持病や既往歴がある方でも加入しやすいのが特徴です。以下に、それぞれの保険について詳しく解説します。
引受基準緩和型保険
引受基準緩和型保険とは、告知書で回答する健康状態に関する質問(告知項目)の数が、一般的な保険よりも少ない保険です。健康告知の内容がシンプルで、比較的加入しやすい特徴があります。*9
引受基準緩和型保険は持病や既往歴がある方でも入りやすい保険で、加入前からの持病、既往歴に関しても保障を受けられる場合があります。持病や既往歴が理由で生命保険に加入できなかった方にとって、引受基準緩和型保険は有力な選択肢の一つとなるのではないでしょうか。
ただし、引受基準緩和型保険は「リスクが高い人」が多く加入する関係から、通常の生命保険より保険料が高額になります。また、「加入後1年間は保険会社から支払われる保険金が50%になる」などの制限が設けられているケースもあります。
特約の選択肢が少なく、必要としている保障が十分に受けられない可能性がある点は押さえておきましょう。引受基準緩和型保険のメリットとデメリットを総合的に考慮し、各保険会社の商品を比較検討してみてください。
*9https://www.orixlife.co.jp/si/
https://www.axa-direct-life.co.jp/products/su/index.html
無選択型保険
無選択型保険とは、持病や既往歴の告知が不要な保険です。無選択型保険は、「引受基準緩和型保険よりも、加入のハードルが低い」とイメージしてください。*10
持病や既往歴の告知が不要なだけでなく、一般的な保険よりも加入できる年齢の幅が広い無選択型保険もあります。このように、多くの方に加入の門戸を開いている点が特徴です。
ただし、無選択型保険加入者は保険金支払事由に該当するリスクが高いことから、引受基準緩和型保険よりも保険料が高くなるケースが一般的です。
持病や既往症については保障対象外となる場合もあるため、注意しましょう。また、契約後一定期間(90日間など)は保障が受けられないことがあるため、最低限、契約前に保険金の支払条件を確認することが大切です。
*10https://www.rakuten-life.co.jp/learn/glossary/mu01.html
https://www.himawari-life.co.jp/product/nonselect/
生命保険に入れない方は保険のプロへ相談を
生命保険へ加入する際には、診査を受ける必要があります。持病がある方や、過去に入院した、もしくは手術を受けたことがある方は、生命保険に加入できない恐れがあります。
もし持病や既往症があり「生命保険に加入できないかもしれない」という不安を抱えている方は、保険のプロと相談してみましょう。各保険会社の引受基準緩和型保険や無選択型保険を比較検討しながら、適切な保険を提案してくれます。
ソナミラでは無料で相談を受け付けており、複数の保険会社の商品を取り扱っています。自分だけでは面倒な保険商品の比較をコンシェルジュに任せることができ、一人ひとりに合ったプランを提案できる点が強みです。保険の必要性があるのかわからないという方もぜひ活用しましょう。
保険商品の比較だけでなく、お金やライフプラン作成・見直しの相談もできます。オンライン相談と店舗での相談から都合が良い方を選択できます。保険やお金に関する漠然とした悩みを抱えている方は、ぜひお気軽にソナミラへお問い合わせください。
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