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終身医療保険は必要か?加入する判断基準やメリット、デメリット

スマホを見ながら悩む夫婦

民間の終身医療保険に加入すると、一生涯にわたって病気やケガ、入院に対する備えを得られます。保険には、保障が一生涯にわたる終身保険と、一定期間の定期保険があります。医療保険への加入を検討している方の中には、終身医療保険が必要か悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 

ケガや病気などで入院をするリスク、手術を受けるリスクは、一般的に高齢になるほど高まります。終身医療保険に加入すれば安心を得られるのは確かですが、保険料負担の折り合いについても考えなければなりません。

 

こちらの記事では、終身医療保険が必要か判断する際のポイント、終身医療保険に加入するメリット・デメリットについて解説します。

 

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目次


  1. 終身医療保険への加入は必要?
  2. 終身医療保険のメリット
  3. 終身医療保険のデメリット
  4. 終身医療保険が必要か迷ったらソナミラの無料相談へ
  5. 終身医療保険が必要か判断するのは難しいと迷ったら保険のプロと相談しよう

終身医療保険への加入は必要?

PCを見ながら悩む夫婦

終身医療保険への加入が必要かどうかは、健康状態や今後のライフプラン、資産状況などさまざまな要素を勘案する必要があります。
まずは、医療保険の2つの種類と終身医療保険の必要性が高い方・低い方の特徴を解説します。

医療保険の2つの種類

医療保険には、保障期間が一生涯にわたる「終身型」と、あらかじめ保障期間が決まっている「定期型」があります*1。それぞれの特徴をまとめると、以下の表のようになります。

  終身医療保険 定期医療保険

主な特徴

一生涯にわたって保障を得られる

加入時の保険料が固定される

保険によっては途中で解約したときに解約返戻金を受け取れる

保障期間は一定期間で、保険を見直しやすい

加入当初の保険料は割安だが、更新時に保険料が上がる

一般的に保険料は掛け捨てで、解約しても解約返戻金は受け取れない

保障期間

終身

一定期間(継続・更新が可能)

保障内容の変化

なし(保険会社によっては追加契約・特約の中途付加が可能)

更新時に保険の見直しや乗り換えが可能(保険会社によっては追加契約・特約の中途付加が可能)*2

保険料の払込期間

終身払い・短期払い(保険会社によって異なり、契約時に払込期間を決定する)

保障期間と同じ*3

保険料の変化

なし

更新時に上がるのが一般的*4

終身医療保険と定期医療保険の大きな違いは「保障期間が一生涯か、一定期間か」です。また、終身医療保険は加入時の保険料が一生涯続くのに対して、定期医療保険は更新時、一般的に保険料が上がる点も、大きな違いと言えるでしょう。

参考サイト:https://www.metlife.co.jp/products/education/med_hokenkikan/

終身医療保険の必要性が高い方と低い方の特徴

一生涯にわたって医療保険に加入し続けたいと考えている方は、終身医療保険に加入する必要性が高いと言えます。また、終身医療保険は加入時に保険料が固定されることから、何歳になっても加入時の保険料が変わりません。

一般的に、医療保険は加入時の年齢が上がるほど保険料が高くなります*5。若いうちに終身医療保険に加入すれば、安い保険料のまま老後生活を迎えられます。
当初から「終身にわたる保障があると安心」と考えている場合は、若いうちに終身医療保険に加入するとよいでしょう。

一方で、一定期間だけ保障があればよいと考えている方は、終身医療保険が向かない可能性があります。また、ライフステージの変化に合わせて柔軟に保障内容・ライフプランを見直したい方も、更新時に見直しやすい定期医療保険のほうが好相性です。

高額な医療費負担が発生しても、賄えるだけの十分な預貯金がある場合は、そもそも医療保険が不要である可能性が考えられます。

*1 富国生命保険相互会社「終身医療保険とは?メリット・デメリットやどんな人におすすめかなど徹底解説!」
https://www.fukoku-life.co.jp/ad/mirainotobira/learn/column/if/004.html
*2 アフラック生命保険株式会社「医療保険の保障を見直したい」
https://www.aflac.co.jp/keiyaku/iryo/
*3 富国生命保険相互会社「終身医療保険とは?メリット・デメリットやどんな人におすすめかなど徹底解説!」
https://www.fukoku-life.co.jp/ad/mirainotobira/learn/column/if/004.html
*4 富国生命保険相互会社「終身医療保険とは?メリット・デメリットやどんな人におすすめかなど徹底解説!」
https://www.fukoku-life.co.jp/ad/mirainotobira/learn/column/if/004.html
*5 ほけんの第一歩 医療保険とは?医療保険制度の基礎知識をわかりやすく解説
https://media.dai-ichi-life.co.jp/first_step/type/00022/

終身医療保険のメリット

医療保険の案内資料

終身医療保険には、一生涯の保障が得られ、加入時の保険料が一生涯続くメリットがあります。
以下で解説する内容に魅力を感じる場合は、終身医療保険への加入を検討するとよいでしょう。

保障期間が一生涯続く

終身医療保険は、被保険者が亡くなるまで保障が続きます。一生涯にわたって、契約内容に応じた保障を受けられる点は終身医療保険に加入するメリットです。
一般的に、高齢になればなるほど医療機関を受診したり、入院したりするリスクは高まります*6

平均寿命が延びている昨今においては、一生涯にわたって医療保障を得られる終身医療保険へ加入することで、より医療費負担に対する不安を軽減できるでしょう*7

保険料が上がらない

終身医療保険は、加入時の保険料が生涯にわたって上がりません。加入時に決まった月々の(保険によっては半年払いや年払いも可能)保険料は変更されないため、家計管理をするうえで保険料負担の見通しを立てやすいメリットがあります。

なお、終身医療保険では加入時の健康状態が、条件を決める基準となります。加入後に健康状態が悪化しても、保険料は上がりません*8

老後の資金計画が立てやすい

終身医療保険は保険料が一定なので、老後資金の計画を立てやすいメリットがあります。
保険料負担が変わらないことで、将来にわたって保険料を把握でき、収入と支出のバランスを見積もりやすくなります。何歳でも契約内容に応じた保険金(給付金)を受け取れるため、発生する医療費負担にも計画的に備えられるでしょう。

解約返戻金が受け取れる

終身医療保険によっては、解約時に解約返戻金を受け取れます。
受け取れる金額はわずかでも、払い込んだ保険料がすべて無駄になるわけではない点をメリットと感じる方もいるでしょう。
ただし、すべての終身医療保険に解約返戻金があるわけではない点に注意しましょう*9

*6 厚生労働省「令和2年(2020)患者調査の概況」p.4
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/20/dl/suikeikanjya.pdf
*7 厚生労働省「図表1-2-1 平均寿命の推移」
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-02-01.html
*8 富国生命保険相互会社「終身医療保険とは?メリット・デメリットやどんな人におすすめかなど徹底解説!」
https://www.fukoku-life.co.jp/ad/mirainotobira/learn/column/if/004.html
*9 アフラック生命保険株式会社「終身医療保険の特長やメリット」
https://www.aflac.co.jp/soudan/guide/contents/base/lifetimemedical.html

終身医療保険のデメリット

医療保険の案内資料

終身医療保険には多くのメリットがある一方で、契約前に知っておくべきデメリットや注意点も存在します。
以下で解説する終身医療保険のデメリットを踏まえて、自身に合っているか検討してみましょう。

若い頃は保険料が割高に感じやすい

終身医療保険は、定期型に比べて加入時の保険料が比較的高めに設定されています*10。医療保険に限らず、死亡保険でも一般的に定期型よりも終身型のほうが、加入当初の保険料は高くなりやすい傾向にあります。

加入当初の保険料に着目すると、終身医療保険よりも定期型の医療保険のほうがお得に感じることもあるでしょう。
若い方は、まだ収入が低く終身医療保険に加入すると、保険料負担が重たいと感じる可能性があります。

解約返戻金が支払総額を下回るケースが多い

多くの医療保険には、解約返戻金がありません。解約返戻金を受け取れたとしても、金額はわずかで受け取れる金額は支払った保険料総額を大きく下回ります。
貯蓄型終身保険のような運用性はなく、元本割れが発生する点はデメリットと言えます。

インフレに弱い

終身医療保険では、保険料や給付内容が加入時に固定されるため、インフレ(物価の上昇)に対応できません。長期にわたってインフレが進行すると、保険の実質的な保障価値が低下する恐れがあります。
たとえば、現在は先進医療の技術料が300万円だったとしても、インフレが起こると数年後は先進医療の技術料が350万円や400万円に上昇しているケースがあり得ます。

将来インフレが進むと、医療保険からの保険金(給付金)で医療費を十分にカバーしきれない状況が起こるかもしれません。その結果、治療費負担の一部を預貯金から取り崩す必要に迫られ、想定以上に預貯金が減ってしまう恐れが考えられるでしょう。

保険の見直しが難しい

終身医療保険は、保険の見直しが難しいというデメリットがあります。定期医療保険のように、更新がないことから自分で見直すタイミングをつかみづらいのです。

なお、現在契約している保険を解約して別の保険に加入する場合、年齢や健康状態によっては希望している条件で加入できない可能性があります。※結果的に、現在加入している保険よりも不利な条件になってしまうかもしれません。

※加入に際して、健康状態に関する告知や医師の診査が不要な「無選択型保険」があります。

【出典】アフラック生命保険株式会社「終身医療保険の特長やメリット」
https://www.aflac.co.jp/soudan/guide/contents/base/lifetimemedical.html

*10 富国生命保険相互会社「終身医療保険とは?メリット・デメリットやどんな人におすすめかなど徹底解説!」
https://www.fukoku-life.co.jp/ad/mirainotobira/learn/column/if/004.html

終身医療保険が必要か迷ったらソナミラの無料相談へ

終身医療保険の必要性は、個人の状況によって異なります。最適な生命保険に加入するには、家族構成や資産状況など、さまざまな要素を考える必要があるためです。
以下に該当する方は、終身医療保険に加入する必要性が高いと言えるでしょう。

  • 一生涯にわたる医療保障を得たい方
  • 老後生活の保険料負担を抑えたい方
  • 保険料が掛け捨てとなることに心理的な抵抗を感じる方(解約返戻金がある終身医療保険に加入する場合)

「自分に合った終身医療保険がわからない」という悩みを抱えている方は、保険のプロへ相談するのがおすすめです。ソナミラでは、経験豊富なコンシェルジュへ気軽に相談できます。オンラインでの相談も可能なので、自宅にいながら保険のプロと話せます。

保険の基礎知識だけでなく、資産形成の方法も案内しているため、お金に関する不安や悩みがある方はぜひご利用ください。また、専門知識を持った複数のコンシェルジュが加入後のアフターフォローまでサポートしてくれます。

終身医療保険が必要か判断するのは難しいと迷ったら保険のプロと相談しよう

終身医療保険には、一生涯にわたって医療保障を受けられるメリットがあります。加入時の保険料が変わらず、老後の資金計画が立てやすい点も終身医療保険の魅力と言えるでしょう。
ただし、終身医療保険にはメリットだけでなくデメリットもあります。リスクに対して適切に備えるためにも、自身に合っているかどうかを踏まえて、最適な保険は何かを考えることが大切です。

「自分だけでは、最適な保険を選べない」という方は、保険のプロに相談できるソラミナの活用をおすすめします。ソナミラでは無料の保険相談を行っており、リスクへの準備方法や保険の選び方など、わかりやすく教えてくれます。

終身医療保険が必要かをプロに相談するならソナミラへ

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